求人を検索する(無料)

施設警備はやめとけ?「楽すぎ」「きつい」両方言われる理由と、警備の経験を活かせる転職先

施設警備が「やめとけ」と言われる主な理由は、24時間勤務や夜勤で生活リズムが崩れやすいこと、立ちっぱなし・巡回で体に負担がかかること、給料が上がりにくいこと、そして「待っている時間が長く、手に職がつかない」と感じやすいことです。一方で「楽すぎ」と言われるのも、何も起きない時間が長いという同じ理由からです。

数字で見ると、施設警備員の平均年収は379.9万円、平均年齢は53.8歳(厚生労働省 job tag・令和7年賃金構造基本統計調査)。有効求人倍率は3.59倍と人手不足で、仕事がなくなる心配は小さい一方、年収は伸びにくい職業です。「警備の仕事そのものが合わないのか」「今の現場・今の勤務形態が合わないのか」を分けて考えると、続けるか、別の仕事に移るかの判断がしやすくなります。

この記事では、やめとけと言われる理由を数字とあわせて整理したうえで、施設警備で身につけた防災・巡回・設備監視の経験を活かせる転職先、年収の実例、転職前の準備までを解説します。

警備から「手に職がつく仕事」に移りたい方へ
ビル設備管理(ビルメン)・設備保全・エレベーター保守・フィールドエンジニアなど、建物や設備を守ってきた経験が評価される求人を、夜勤や当直の有無を確認したうえでご紹介しています。
※登録は30秒で終わります・相談のみも歓迎です
建設ワークス
警備の仕事をしている方からは「月200時間を超える勤務がつらい」「このまま続けても資格や技術が身につかない」というご相談をいただきます。施設警備で防災センターの監視盤を見たり、設備の異常を見つけて連絡したりした経験は、建物の設備を管理する仕事の入口になります。辞めるかどうかを決める前に、選択肢を一度並べてみてください。

施設警備が「やめとけ」と言われる6つの理由

施設警備がやめとけと言われるのは、24時間勤務・夜勤による生活リズムの乱れ、立ち仕事と巡回の体への負担、給料の伸びにくさ、待機時間の長さ、来訪者対応のストレス、そして経験が資格や技術として残りにくいことが重なるためです。6つのうち多くは「警備という仕事」ではなく「今の現場・今の会社」によって変わります。

理由 よくある実態 現場で変わるか
24時間勤務・夜勤 当務(24時間勤務)や日勤・夜勤の交替で、睡眠が細切れになりやすい 変わる(日勤のみの現場もある)
立ち仕事・巡回 立哨や長時間の巡回、夏冬の屋外対応で体力を使う 変わる(防災センター中心の現場もある)
給料が上がりにくい 平均年収は379.9万円。昇給や手当が少ない会社もある 一部変わる(資格手当・役職で差が出る)
待機時間が長い 何も起きない時間が長く、「楽すぎて不安」「時間が長く感じる」と感じる 変わる(現場の規模・業務範囲で違う)
来訪者・テナント対応 受付や入館管理で、理不尽な対応を受けることもある 変わる(施設の種類で大きく違う)
手に職がつきにくい 現場の手順は覚えても、他の職種で通用する資格・技術が残りにくい 一部変わる(設備にふれる仕事に移れば広がる)

24時間勤務・夜勤で生活リズムが崩れる

施設警備では、朝から翌朝まで勤務して仮眠をとる「当務」や、日勤と夜勤の交替で働く現場が多くあります。勤務明けが休みになるので一見休日が多く見えますが、仮眠が細切れになったり、明けの日を寝て過ごしたりして、疲れが抜けにくいと感じる方が少なくありません。当社にご相談いただいた方の中にも、警備の仕事で月200時間を超える勤務が続き、メリハリのある働き方をしたいことを転職理由に挙げた方がいました。

立ち仕事と巡回で体に負担がかかる

出入口に立ち続ける立哨や、広い施設を何度も歩く巡回は、想像以上に体力を使います。屋外に面した持ち場では夏の暑さや冬の寒さも負担になります。年齢を重ねるにつれて「この働き方をあと何年続けられるか」が不安になりやすい部分です。

給料が上がりにくい

施設警備員の平均年収は379.9万円で、一般労働者の1時間あたり賃金(残業代・賞与込み)は1,666円です(厚生労働省 job tag・令和7年)。ハローワークの求人賃金は月21.3万円で、前年度より0.8万円上がっていますが、勤続年数で大きく伸びる給与体系の会社は多くありません。年収を上げる手段は、警備員検定などの資格手当や、隊長・指導教育責任者などの役職に限られがちです。

待機時間が長く「楽すぎ」と感じることもある

施設警備は「何も起きないこと」が成果の仕事です。防災センターでの監視や受付では、何事もない時間が長く続くこともあり、これが「楽すぎ」「楽だけど時間が長い」と言われる理由です。体力的には楽でも、「この時間で何も身につかない」と感じて転職を考える方もいます。

来訪者・テナント対応のストレス

商業施設やオフィスビルでは、入館管理や受付で来訪者・テナントと接する機会が多く、ルールを伝えたときに強い口調で返されることもあります。警備員には警察官のような権限はなく、あくまで施設の管理者から委託を受けた立場で対応するため、板挟みになりやすい点もストレスの元です。

経験が資格や技術として残りにくい

警備の仕事で身につく防災・防犯の知識や、異常に気づいて報告する力は大切な能力ですが、他の職種に移るときに「何ができる人か」を伝えにくいのが悩みどころです。これが「やめとけ」「この先が不安」と言われる一番の理由かもしれません。ただ、後で紹介するように、施設警備の経験はビル設備管理などの仕事と相性がよく、伝え方次第で評価されます。

数字で見る施設警備|平均年齢53.8歳、60代以上が半数近い

施設警備員は平均年齢53.8歳、平均年収379.9万円の職業で、警備員全体の約47%を60代・70代が占めています(警察庁「令和6年における警備業の概況」)。有効求人倍率3.59倍と人手不足が続いており、仕事を見つけやすい反面、若い世代が長く続けて年収を上げていくモデルは描きにくいのが実情です。

項目 施設警備員 参考:ビル施設管理
平均年収 379.9万円 452.3万円
平均年齢 53.8歳 47.3歳
月の労働時間 167時間 ―
求人賃金(月額) 21.3万円 ―
有効求人倍率 3.59倍 ―

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「施設警備員」「ビル施設管理」。年収・年齢・労働時間は令和7年賃金構造基本統計調査、求人賃金・有効求人倍率はハローワーク求人統計(令和7年度)。ビル施設管理の空欄は本記事では比較に使っていない項目

警備業全体では、認定を受けた警備業者が全国に10,811社あり、そのうち警備員100人未満の会社が90.2%を占めます。警備員は58万7,848人で、60代が26.0%、70代が20.9%です(警察庁「令和6年における警備業の概況」、job tag掲載)。小さな会社が多く、会社によって給与・休日・現場の条件が大きく違うことも、同じ施設警備でも「楽」と「きつい」の両方の声が出る理由です。

同じ建物の中で働くビル施設管理(ビルメン)は、平均年収452.3万円・平均年齢47.3歳で、施設警備より年収は約72万円高く、年齢は6.5歳若い職業です。ビルメンの働き方はビルメンテナンスはきつい?「楽」「底辺」と言われる理由と、きつい職場の見分け方で詳しく解説しています。

辞めるか続けるかの判断基準

施設警備を続けるか辞めるかは、「不満の原因が今の現場・会社にあるのか、警備の仕事そのものにあるのか」で判断します。勤務形態や人間関係が原因なら現場の異動や同業他社への転職で解決できることがあり、年収の伸びや手に職をつけたいことが原因なら、別の職種を考える価値があります。

今の不満 考えられる打ち手
当務・夜勤がつらい 日勤のみの現場への異動、日勤中心の会社への転職。夜勤のない仕事への職種チェンジ
立ち仕事・巡回がきつい 防災センター中心の現場への異動。設備管理など座り仕事と現場仕事が半々の職種
年収が上がらない 警備員検定・施設警備業務検定などの資格手当。それでも頭打ちなら職種チェンジ
手に職をつけたい 資格が年収に直結する設備系の職種(ビルメン・設備保全など)への転職
人間関係・来訪者対応 現場の異動、施設の種類を変える(商業施設→工場・オフィスなど)

年齢も判断材料になります。警備は50代・60代からでも働ける一方、設備系の職種に未経験で入るなら、20〜40代のうちに動いたほうが選べる求人は多くなります。「いつか辞めるなら早いほうがいい」と焦る必要はありませんが、「資格をとりながら準備を始める」のは今日からでもできます。

施設警備の経験を活かせる転職先5つ

施設警備の経験が活きやすいのは、ビル設備管理(ビルメン)、設備保全、エレベーター保守、フィールドエンジニア(機械・設備系)、設備の施工管理の5つです。いずれも「建物や設備に異常がないかを見回り、気づいたら手順どおりに報告・対応する」仕事で、警備で身につけた巡回・監視・報告の習慣がそのまま評価されます。

転職先 活きる経験 働き方の特徴
ビル設備管理(ビルメン) 防災センターでの監視、巡回、テナント対応 同じビルで働くことが多い。当直がある現場とない現場がある
設備保全 異常の早期発見、手順を守る姿勢 工場の設備を点検・修理。日勤中心の会社もある
エレベーター保守 安全確認、報告・連絡の正確さ 担当エリアを車で回って点検。会社によって夜間対応の有無が違う
フィールドエンジニア 顧客先での丁寧な対応、時間を守る姿勢 機械・設備の点検や修理で顧客先を訪問
設備の施工管理 建物の防災設備・消防設備の知識 空調・給排水・電気設備の工事を管理する。資格をとれば年収が上がりやすい

ビル設備管理(ビルメン):同じ建物で働く、一番近い選択肢

施設警備から最も移りやすいのがビル設備管理です。同じビルの防災センターに警備員とビルメンが一緒にいる現場も多く、仕事のイメージがつきやすいはずです。ビルメンは電気・空調・給排水などの設備を点検し、不具合があれば対応する仕事で、第二種電気工事士やボイラー技士などの資格をとるほど手当や選べる求人が増えます。最初の資格としては第二種電気工事士でできることやボイラー技士の難易度も参考にしてください。

警備の経験がどの仕事で評価されるか、相談してみませんか
当直・夜勤の有無、年間休日、未経験者の研修体制を企業に確認したうえで、ビル設備管理・設備保全・エレベーター保守などの求人をご紹介しています。

設備保全:工場の設備を止めない仕事

工場の機械や設備を点検し、壊れる前に手を打つのが設備保全です。工場の施設警備をしていた方なら、設備や現場の雰囲気にもなじみがあるはずです。働き方は設備保全はきつい?きついと言われる理由と判断基準で詳しく解説しています。

エレベーター保守:未経験から育てる求人もある

エレベーターの点検・修理を担うエレベーター保守は、人手不足で未経験者を採用して社内で育てる会社もあります。安全確認を徹底する姿勢や、決められた手順を守る力が求められる点は警備と共通しています。詳しくは未経験からエレベーターメンテナンスに転職するにはをご覧ください。

フィールドエンジニア:顧客先で機械を直す仕事

顧客先を訪問して機械や設備の点検・修理を行うのがフィールドエンジニアです。来訪者対応で培った丁寧な受け答えが活きます。向き不向きはフィールドエンジニアはやめとけ?で整理しています。

設備の施工管理:資格で年収を上げたい人向け

空調・給排水・電気などの設備工事の工程や品質を管理する仕事です。現場で工具を使って工事をするのではなく、工事全体を管理する立場で、施工管理技士の資格をとると年収が上がりやすい職種です。

なお、建設現場で職人・作業員として働く仕事(電気工事・配管工事・据付などの作業)は、職業安定法により当社では紹介できません。当社がご紹介するのは、上の5つのような設備管理・保守・施工管理の仕事です。

年収はどう変わる?設備にふれる仕事への転職データ

設備系の職種へ移った当社の成約例では、年収が上がった方も下がった方もいます。上がりやすいのは現年収が300万円台以下の20〜30代、下がりやすいのは夜勤・当直の手当や残業代がなくなるケースと、もともとの年収が高いケースです。

年代 保有資格 前職 年収の変化
20代前半 資格なし 空調サービス・設備保全 300万円→383万円(+83万円)
30代 2級ボイラー技士 設備保全(ブランク10年) 250万円→300万円(+50万円)
30代後半 第三種電気主任技術者 非公開(ビル管理系へ転職) 500万円→482万円(−18万円)
20代後半 第二種電気工事士 非公開 360万円→331万円(−29万円)

出典:当社の成約事例(2025〜2026年)。内定通知書・労働条件通知書の記載額。施設警備から設備系への成約は公開できる件数がまだないため、近い「設備にふれる仕事」からの例を掲載しています

施設警備の平均年収379.9万円は、上の表で年収が上がった方の転職前の水準に近い金額です。ただし、当務の手当や夜勤手当で年収を保っている場合、日勤中心の仕事に移ると一時的に下がることがあります。当社の面談でも、夜勤のある保守の仕事から日勤のみの仕事へ移ると、年収が約500万円から380万〜400万円程度に下がる見込みになった方がいました。手当を除いた「基本給と賞与」で比べ、資格をとったあと何年でどこまで上がるかを企業に確認しておくと安心です。

転職前にやっておきたい準備

施設警備から設備系の仕事へ移るときは、①警備でやってきたことを具体的な言葉で書き出す、②手当を除いた年収を把握する、③取りやすい資格から1つ手をつける、の3つを先にやっておくと選考で有利になります。

①警備の経験を「設備の言葉」で書き出す

「施設警備をしていました」だけでは、設備系の企業には伝わりにくいものです。「防災センターで火災報知設備の監視盤を確認していた」「巡回で漏水や設備の異常を見つけ、設備担当に連絡していた」「入館者数◯人規模のビルを担当していた」のように、設備や建物に関わった場面を具体的に書くと評価されやすくなります。

②手当を除いた年収を把握する

当務手当・夜勤手当・残業代を除いた金額を確認しておくと、求人を比べるときに「下がる」「上がる」を正しく判断できます。

③取りやすい資格から1つ始める

ビルメンを目指すなら、第二種電気工事士、2級ボイラー技士、危険物取扱者乙種4類などが最初の候補です。施設警備で防災センターに勤めていた方は、消防設備の知識が活きる資格もあります。公共職業訓練にも「ビル設備サービス科」のような設備管理を学ぶコースがあり、在籍しながら転職活動をする方もいます。資格の勉強を始めていることは、未経験の選考でも意欲として伝わります。

よくある質問

Q. 施設警備は本当に「やめとけ」なのですか?
A. 一概にそうとは言えません。人手不足で仕事を見つけやすく、体力的に楽な現場もあります。ただ、平均年収は379.9万円と高くなく、資格や技術が残りにくいため、20〜40代で年収や手に職を重視するなら、設備系の仕事も比べてみる価値があります。

Q. 施設警備の経験しかなくても、ビルメンに転職できますか?
A. できます。ビル設備管理は未経験者を採用して資格取得を支援する会社もあり、防災センターでの監視や巡回の経験は「建物の中で異常に気づける人」として評価されます。資格を1つでも持っていると、選べる求人が増えます。

Q. 警備からの転職は難しい・不利と言われるのはなぜですか?
A. 職務経歴書に「何ができるか」を書きにくいことが大きな理由です。警備の業務を設備・防災・報告の言葉で具体的に書けば、不利とは限りません。年齢が上がるほど求人の選択肢は減るため、早めに準備を始めるのがおすすめです。

Q. 工場の施設警備をしていた場合は?
A. 工場の設備や安全ルールにふれた経験は、設備保全などで評価されやすくなります。工場の仕事から移る場合の考え方は工場勤務はきつい?工場の経験を活かせる転職先もあわせてご覧ください。

まとめ

施設警備が「やめとけ」と言われるのは、24時間勤務・夜勤、立ち仕事と巡回、給料の伸びにくさ、待機時間の長さ、来訪者対応、経験が資格として残りにくいことが重なるためです。「楽すぎ」と言われるのも、何も起きない時間が長いという同じ特徴の裏返しです。多くの不満は現場や会社を変えることで解決できる可能性があります。

年収や手に職を重視して警備の仕事から離れたい場合は、防災・巡回・監視の経験を、ビル設備管理、設備保全、エレベーター保守、フィールドエンジニア、設備の施工管理で活かせます。夜勤をなくしたいのか、年収を上げたいのかを先に決め、資格の勉強を始めながら、会社ごとの勤務形態・休日・研修の条件を確かめて動くのが、後悔しない転職の進め方です。

建物を守ってきた経験を、設備を守る仕事で活かしませんか
ビル設備管理・設備保全・エレベーター保守・フィールドエンジニア・施工管理などの求人を扱っています。当直・夜勤の実態を確認したうえでご紹介します。
※登録は30秒で終わります・相談のみも歓迎です
この記事の監修
建設ワークス編集部
建設ワークスは、建築・電気・管工事の施工管理や設備管理を中心とした、建設業界に特化した人材紹介サービスです。この記事の施設警備員の年収・年齢・求人倍率は厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の公表値に、警備業の事業者数・警備員数は警察庁「令和6年における警備業の概況」に、警備の仕事の実情と転職先の働き方は警備や設備の仕事をされている方との面談の内容と当社が扱う求人の情報に、年収の実例は内定通知書・労働条件通知書の記載額に基づいて作成しています。
建設ワークスの支援実績
年間面談数 約1,000件
累計支援者数 約3,000名(面談・キャリア相談を含む)
取引建設会社 1,000社以上(2026年8月時点)
支援領域 建築・電気・管工事の施工管理/設備管理/設計・積算/発注者側(施主)
厚生労働大臣 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-315819