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エレベーターメンテナンスに未経験から転職するには|向いている人・年収・最初の3年

エレベーターメンテナンス(保守・点検)には、未経験からでも転職できます。業界全体で保守台数が増え続けており、技術者の採用を拡大している会社が多いためです。独立系最大手のジャパンエレベーターサービスホールディングスでは、技術員数が2021年3月期の881名から2026年3月期には1,452名まで増えています。

ただし、「未経験可」でも評価される経験と、そうでない経験があります。採用で見られているのは、機械・電気に触れてきた経験と、現場で手を動かしてきた経験です。

この記事では、エレベーター業界の転職支援をしている立場から、未経験から採用されやすい人の特徴、年収の目安、入社後の最初の数年で何を積むべきかを書きます。

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未経験からでも転職できる理由

エレベーターは一度設置されると、法令にもとづく定期検査と日常の保守点検が数十年続きます。日本エレベーター協会の調査では、会員企業が保守するエレベーターは2024年度で782,223台と前年度から増えており、保守の仕事そのものが減りにくい構造です。

出典:一般社団法人 日本エレベーター協会「2024年度昇降機設置台数等調査結果報告」(Elevator Journal No.55)。会員企業90社の保守台数

一方で、保守を担う技術者は、経験者の奪い合いだけでは足りません。そのため多くの会社が、未経験者や新卒を採用して社内で育てる方針を取っています。

未経験から採用されやすい人の特徴

「未経験可」の求人でも、次のような経験や背景がある方は評価されやすくなります。

評価されやすい経験・背景 理由
自動車整備士 機械の構造を理解し、点検・部品交換・故障診断の経験がある
機械科・電気科の出身 基礎知識があるうえ、昇降機等検査員の受講に必要な実務年数が短い
設備工事・施工管理の経験 建物の設備や現場の安全管理を知っている
工場の設備保全 機械の点検と故障対応の経験がそのまま近い
現場作業の経験 高所・狭所での作業や体を動かす仕事に慣れている

特に機械科・電気科の出身は大きな強みです。昇降機の定期検査を行える昇降機等検査員の資格は、受講までに必要な実務経験が出身学科によって2年〜11年と変わるため、会社にとっては早く資格者を育てられる人材になるからです。詳しくは昇降機等検査員とはで解説しています。

一部の会社では、未経験者の採用を絞り、業界経験者に限定する動きも出ています。「未経験可」の求人でも、実際には経験者から選考が進むことがあるため、応募先は複数持っておくのが安全です。

年収の目安:未経験でも450万円前後からの求人がある

当社がご紹介しているエレベーター業界の求人(2026年時点)では、未経験〜経験1年程度で450万〜500万円前後が目安です。経験を積むと600万〜700万円前後の求人も視野に入ります。

上記は建設ワークスが扱う求人の条件から見た目安で、業界全体の平均ではありません。地域・会社・待機手当の有無によって変わります。

実際の転職事例では、施工管理の資格を持たずに設備工事の施工管理からエレベーター業界(メーカー系)へ移った20代後半の方が、年収400万円から486万円に上がっています。

出典:建設ワークスの成約実績(内定通知書・労働条件通知書の記載にもとづく)。個人と入社先企業が特定されないよう伏せています

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入社後の最初の数年で積むべきこと

1年目:先輩に同行し、点検の手順を身につける

最初は先輩の技術者に同行し、定期点検の手順、安全確保の方法、機械室・ピットでの作業を覚えます。1人で現場を任されるまでの期間は会社によって違うため、入社前に教育の流れを確認しておくと安心です。

2〜3年目:故障対応と、機種ごとの違いを覚える

故障対応を任されるようになり、メーカーや年式による構造・制御の違いを覚えていきます。この時期から夜間・休日の待機当番に入る会社が多くあります。

数年後:昇降機等検査員の受講資格を満たす

学歴に応じた年数の実務経験を積むと、昇降機等検査員の講習を受けられます。資格を持つと、検査を担当できるようになるだけでなく、メーカー系への転職や、リニューアル提案・施工管理など保守以外の職種へ移るときの評価材料になります。

入社前に必ず確認したい4つのこと

– 教育体制:研修の期間と内容、先輩との同行期間
– 夜間・休日の待機:当番が始まる時期と月あたりの回数
– 担当台数とエリア:1人あたりの受け持ちと移動の範囲
– 資格取得の支援:昇降機等検査員の講習費用の負担、実務経験を積める業務の担当

仕事のきつさの中身はエレベーター保守はきつい?、会社の種類による違いはエレベーターのメーカー系と独立系の違いで詳しく書いています。

エレベーターの据付(組立)作業に従事する作業員の職業紹介は、職業安定法により当社では取り扱っていません。当社がご紹介しているのは、保守・点検、施工管理、リニューアル提案などの職種です。

よくある質問

資格がなくても応募できますか?

応募できる求人は多くあります。普通自動車免許が求められることが多いので確認してください。昇降機等検査員などの資格は、入社後に実務経験を積んでから取得するのが一般的です。

30代・40代の未経験でも採用されますか?

採用している会社はあります。ただし年齢が上がるほど、整備・設備保全・施工管理など近い経験があるかどうかが重視されます。これまでの経験のどこが評価されるかを整理して応募するのが大切です。

女性でもエレベーター保守の仕事はできますか?

できます。保守・点検の仕事に性別の制限はありません。体力面や待機の負担が気になる場合は、職場の体制を入社前に確認してください。

まとめ

– エレベーターメンテナンスは、保守台数の増加と技術者不足を背景に、未経験者を採用して育てる会社が多い
– 自動車整備士、機械科・電気科の出身、設備工事・施工管理、設備保全、現場作業の経験は評価されやすい
– 当社が扱う求人では、未経験〜経験1年程度で450万〜500万円前後が目安
– 最初の数年で点検・故障対応を覚え、昇降機等検査員の受講資格を満たすのが一つの目標
– 入社前に教育体制・待機・担当台数・資格支援の4点を確認する

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この記事の監修
建設ワークス編集部
建設ワークスは、建築・電気・管工事の施工管理や設備管理を中心とした、建設業界に特化した人材紹介サービスです。この記事の業界データは一般社団法人 日本エレベーター協会、ジャパンエレベーターサービスホールディングスの公表資料などに基づき、年収・採用に関する記述は当社が扱う求人と成約実績に基づいて作成しています。
建設ワークスの支援実績
年間面談数 約1,000件
累計支援者数 約3,000名(面談・キャリア相談を含む)
取引建設会社 1,000社以上(2026年8月時点)
支援領域 建築・電気・管工事の施工管理/設備管理/設計・積算/発注者側(施主)
厚生労働大臣 有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-315819