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施工管理技士の難易度ランキング|7種類の1級・2級を令和7年度の合格率で比較【一番難しいのは?】

施工管理技士(施工管理士)は、建築・土木・電気工事・管工事・造園・建設機械・電気通信工事の7種類があり、それぞれ1級と2級に分かれています。難易度は種類と級によって大きく違い、同じ「施工管理技士」でも、第一次検定と第二次検定の両方に1回で合格する人の割合には2倍以上の差があります。

令和7年度の合格率で比べると、1級で難しいのは建設機械(第一次22.5%)、土木(第二次38.9%)、建築(第二次39.0%)で、第一次と第二次を続けて合格する割合はいずれも2割を下回ります。2級では建築の第二次検定が32.7%と最も低くなっています。施工管理技士の難しさは試験の知識量より、第二次検定の記述と、受検に必要な実務経験を積めるかどうかにあります。

この記事では、施工管理技士7種類の難易度を令和7年度の合格率で比較したランキング、1級・2級それぞれの種目別の合格率、難しさの正体、令和6年度からの受検資格、どの資格から取るべきかを、当社の成約データとあわせて解説します。

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面談では「第一次検定には受かったのに、今の会社では第二次検定に必要な実務経験を積めない」というご相談をいただくことがあります。施工管理技士の取りやすさは、本人の勉強量だけでなく、どの会社でどんな工事を担当するかでも変わります。

施工管理技士の難易度ランキング(令和7年度の合格率で比較)

施工管理技士の難易度を比べるときは、第一次検定と第二次検定の合格率を掛け合わせた「続けて1回で合格する割合」を目安にすると分かりやすくなります。令和7年度の公表値で計算すると、1級で最も難しいのは建設機械(約13%)、次いで土木(約17%)、建築(約19%)です。2級では建築(約13%)が最も低くなります。

順位 1級(第一次×第二次の目安) 2級(第一次×第二次の目安)
1(難しい) 建設機械 約13.0% 建築 約12.9%
2 土木 約16.8% 建設機械 約22.5%
3 建築 約18.9% 造園 約26.5%
4 造園 約23.4% 土木 約27.0%
5 管工事 約24.5% 電気工事 約29.6%
6 電気通信工事 約25.1% 管工事 約30.9%
7(取りやすい) 電気工事 約28.9% 電気通信工事 約49.0%

出典:国土交通省・一般財団法人 建設業振興基金・一般財団法人 全国建設研修センターほか各試験機関が公表した令和7年度の施工管理技術検定の結果をもとに、編集部で第一次検定の合格率×第二次検定の合格率を計算。第一次と第二次は受検者が同じではないため、実際のストレート合格率とは一致しない目安の値です

この目安で見ると、「1級だから2級より必ず難しい」とは限りません。2級建築は第一次・第二次ともに合格率が低く、1級の電気工事や管工事より通りにくい結果になっています。一方で、1級は第二次検定を受けるまでに実務経験が必要なため、合格率の数字以上に「受けられるようになるまで」の時間がかかります。

7種類それぞれの仕事内容や、どの工事を担当する資格かは施工管理の資格7種類|合格率一覧と、年収が上がる人の条件で詳しく解説しています。

1級施工管理技士の種目別の合格率と難易度

1級施工管理技士の令和7年度の合格率は、第一次検定が22.5%(建設機械)〜69.2%(電気通信工事)、第二次検定が36.3%(電気通信工事)〜69.6%(電気工事)です。第一次検定で絞られる種目と、第二次検定で絞られる種目に分かれるのが1級の特徴です。

種目(1級) 第一次検定 第二次検定 絞られる段階
建築 48.5%(20,294/41,812人) 39.0%(7,091/18,160人) 第二次
土木 43.1%(20,547/47,715人) 38.9%(9,603/24,667人) 両方
電気工事 41.5%(10,290/24,821人) 69.6%(6,607/9,494人) 第一次
管工事 38.7%(9,224/23,826人) 63.3%(4,360/6,886人) 第一次
造園 52.1%(1,713/3,290人) 45.0%(890/1,979人) 第二次
建設機械 22.5%(526/2,333人) 57.6%(327/568人) 第一次
電気通信工事 69.2%(5,960/8,616人) 36.3%(1,971/5,435人) 第二次

出典:国土交通省・各試験機関が公表した令和7年度 1級施工管理技術検定の結果(合格者数/受検者数)

1級建築・1級土木:第二次検定が4割を切る

受検者が最も多い1級建築と1級土木は、第二次検定の合格率がともに4割を下回ります。第二次検定では、自分が担当した工事について施工管理上の課題と対策を記述する問題が出るため、知識を覚えるだけでは合格しにくく、実際の現場経験を文章にまとめる力が問われます。なお、1級建築の令和8年度の第一次検定は、受検者42,826人に対し合格者19,993人(46.7%)でした。1級建築の年度別の推移は一級建築施工管理技士の合格率と難易度で解説しています。

1級電気工事・1級管工事:第一次検定が4割前後

1級電気工事と1級管工事は、第一次検定の合格率が4割前後で、第二次検定は6〜7割と高めです。設備の専門知識に加えて、建築や法規の幅広い範囲から出題されるため、第一次検定が最初の関門になります。1級電気工事の第二次検定は、令和6年度の49.6%から令和7年度は69.6%に上がっています。

1級建設機械:第一次検定が2割台

1級建設機械は、第一次検定の合格率が22.5%と7種類の中で最も低く、受検者も2,333人と少ない資格です。建設機械を使う工事を専門にする会社以外では受ける人が限られます。

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第二次検定の記述は、担当した工事の規模・工程・課題を具体的に書けるかで差が出ます。補助的な業務が中心で、工事全体を任された経験が少ない方ほど苦労しやすい傾向があります。

2級施工管理技士の種目別の合格率と難易度

2級施工管理技士の令和7年度の合格率は、第一次検定が39.5%(建築)〜77.5%(電気通信工事)、第二次検定が32.7%(建築)〜63.2%(電気通信工事)です。2級は建築だけが第一次・第二次とも4割を下回り、ほかの種目は第二次検定でおおむね5割前後が合格しています。

種目(2級) 第一次検定 第二次検定
建築 39.5%(14,163/35,852人) 32.7%(5,991/18,320人)
土木 50.5%(19,683/38,945人) 53.5%(11,473/21,432人)
電気工事 57.2%(6,435/11,258人) 51.8%(2,600/5,023人)
管工事 61.8%(8,839/14,304人) 50.0%(3,776/7,552人)
造園 52.5%(2,080/3,965人) 50.4%(1,160/2,300人)
建設機械 44.7%(2,445/5,466人) 50.3%(1,155/2,297人)
電気通信工事 77.5%(2,327/3,004人) 63.2%(1,468/2,324人)

出典:一般財団法人 建設業振興基金・一般財団法人 全国建設研修センターほか各試験機関が公表した令和7年度 2級施工管理技術検定の結果(合格者数/受検者数)

2級建築を受ける方は、第一次検定から時間をかけて準備しておくのがおすすめです。なお2級は第一次検定に合格すると「2級施工管理技士補」になり、第一次検定だけでも資格として履歴書に書けます。

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施工管理技士の難しさの正体は「第二次検定」と「実務経験」

施工管理技士が難しいと言われる理由は、第一次検定の出題範囲の広さよりも、第二次検定の記述問題と、第二次検定を受けるために必要な実務経験にあります。第一次検定はマークシート方式で過去問の傾向もつかみやすい一方、第二次検定は自分が担当した工事をもとに記述するため、経験の中身がそのまま答案に表れます。

難しさの中身 第一次検定 第二次検定
出題形式 マークシート(択一式) 記述式が中心(経験記述を含む)
問われること 施工管理・法規・専門分野の知識 担当した工事での課題と対策を、自分の言葉で書く力
つまずきやすい人 出題範囲が広く、勉強時間を確保できない人 補助業務が中心で、工事全体を任された経験が少ない人
受けられる条件 1級は19歳以上、2級は17歳以上(受検年度末時点) 第一次検定の合格後に、一定の実務経験が必要

もう1つの壁が実務経験です。第二次検定を受けるには、会社に実務経験を証明してもらう必要があり、担当できる工事の規模や種類は会社が決めます。当社の面談でも、「今の会社では第二次検定に必要な実務経験の証明を出してもらえない」ことを理由に転職を考える方や、学生時代に2級の第一次検定に合格し、実務経験さえ積めれば第二次検定を受けられる状態の20代の方がいらっしゃいました。

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勉強で解決できる難しさと、職場を変えないと解決しにくい難しさは分けて考えるのがおすすめです。後者に当てはまる方は、資格支援や担当工事の体制を確認したうえで会社を選ぶと遠回りを防げます。

令和6年度から受検資格が変わった:何歳から、どんな順番で受けられるか

令和6年度から施工管理技術検定の受検資格が見直され、第一次検定は年齢だけで受けられるようになりました。1級の第一次検定は受検年度末時点で19歳以上、2級の第一次検定は17歳以上なら、学歴や実務経験を問わず受検できます。第二次検定は、第一次検定に合格したあとの実務経験で受検します。

検定 受検資格(令和6年度〜)
2級 第一次検定 受検年度末時点で17歳以上。学歴・実務経験は不問
2級 第二次検定 2級第一次検定の合格後に実務経験3年以上(建設機械は2年以上)、または1級第一次検定の合格後に実務経験1年以上
1級 第一次検定 受検年度末時点で19歳以上。学歴・実務経験は不問
1級 第二次検定 1級第一次検定の合格後に、①実務経験5年以上 ②特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上 ③監理技術者補佐としての実務経験1年以上 のいずれか

出典:国土交通省「施工管理技術検定の受検資格の見直し」。令和10年度までは、旧制度の受検資格で受検することもできます

新しい制度では、2級を飛ばして1級の第一次検定から受けることもできます。1級の第一次検定に合格すると「1級施工管理技士補」になり、監理技術者を補佐する立場で現場に入れるため、第二次検定に必要な経験を積みやすくなります。実務経験が浅いうちに第一次検定だけ先に合格しておくと、経験を積んだ時点ですぐに第二次検定へ進めます。

施工管理技士はどれから取るべきか:経験別の取る順番

施工管理技士は、今担当している工事、または担当したい工事の種目を選ぶのが基本です。第二次検定は担当した工事の経験で書くため、経験のない種目を取るのは難しく、取っても評価されにくいからです。そのうえで、経験年数によって取る順番が変わります。

今の状況 おすすめの順番 ポイント
未経験・入社1〜2年目 2級または1級の第一次検定 → 実務経験を積んで第二次検定 第一次検定は実務経験なしで受けられる。技士補として評価される会社もある
実務経験3年前後(2級の第一次合格済み) 2級の第二次検定 → 1級の第一次検定 2級を取ると主任技術者として現場を任されやすくなる
実務経験5年以上・現場代理人の経験あり 1級の第一次検定 → 第二次検定 1級は監理技術者の要件。元請で大きな工事を担当する会社では評価が大きい
設備(電気・空調・給排水)の経験がある 電気工事または管工事 1級でも第二次検定の合格率は6〜7割と高め

元請として下請契約の合計が5,000万円(建築一式工事は8,000万円)以上になる工事では監理技術者を置く必要があり、その要件に1級施工管理技士が含まれます(令和7年2月1日施行の建設業法施行令による金額)。1級を持っていると担当できる工事が広がるため、資格手当や昇格の条件にしている会社が多くあります。

施工管理技士を取ると年収は上がるか【成約データ】

当社の成約データでは、施工管理技士を持っているかどうかより、年齢・現在の年収・担当してきた工事のほうが転職後の年収に強く影響しています。施工管理の資格を持たずに年収が80万円以上上がった方がいる一方で、1級を2つ持つ60代の方が年収を下げて転職した例もあります。

年代 保有資格 前職 年収の変化
40代 施工管理資格なし ガス・設備メンテナンスの現場責任者 450万円→600万円(+150万円)
20代後半 施工管理資格なし 管工事・電気工事の施工管理 400万円→486万円(+86万円)
20代前半 資格なし 空調サービス・設備保全 300万円→383万円(+83万円)
30代後半 2級管工事施工管理技士 非公開 800万円→762万円(−38万円)
60代 1級管工事施工管理技士+1級電気工事施工管理技士 非公開 1,000万円→900万円(−100万円)

出典:当社の成約事例(内定通知書・労働条件通知書の記載額)

資格は年収を直接決めるものではありませんが、担当できる工事を広げ、会社を選べる幅を広げる効果があります。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、建築施工管理技術者の平均年収は679.1万円、有効求人倍率は8.62倍、土木施工管理技術者は625万円・15.74倍です(年収は令和7年賃金構造基本統計調査にもとづく値)。施工管理は求人が多い仕事なので、資格と経験があれば、働き方や担当する工事で会社を選べます。

未経験から施工管理を目指す方は未経験から施工管理はやめとけ?、施工管理の分野ごとの違いは施工管理の種類は7つ|仕事内容の違いと、未経験から選ぶならどれかもあわせて読んでみてください。設備系の施工管理の働き方は設備施工管理はきつい?と電気施工管理はやめとけ?で解説しています。

なお、建設現場の職人・作業員としての就労は、職業安定法により当社の紹介対象外です。当社がご紹介しているのは、施工管理・設計・積算・設備管理・発注者側などの職種です。

施工管理技士の難易度に関するよくある質問

施工管理技士で一番難しいのはどれですか?

令和7年度の合格率で第一次と第二次を掛け合わせた目安では、1級は建設機械(約13%)、土木(約17%)、建築(約19%)の順に難しく、2級では建築(約13%)が最も低くなります。受検者の多さを考えると、多くの人にとって最も難しいのは1級建築と1級土木の第二次検定です。

施工管理技士で一番取りやすいのはどれですか?

合格率だけで見ると、1級・2級とも電気通信工事の第一次検定が7割前後と高く、1級電気工事は第二次検定が69.6%です。ただし、第二次検定は担当した工事の経験で記述するため、自分が経験していない種目を取りやすさだけで選ぶのはおすすめしません。

施工管理技士の第一次検定だけ合格しても意味はありますか?

あります。第一次検定に合格すると1級または2級の施工管理技士補になります。1級技士補は監理技術者補佐として現場に入ることができ、第二次検定に必要な実務経験を積む近道にもなります。

働きながら施工管理技士を取るのは難しいですか?

第一次検定は過去問で出題の傾向をつかみやすく、働きながら合格する方も多くいますが、第二次検定は担当する工事の内容に左右されます。会社によっては受検費用の補助や講習の費用負担、資格手当があり、資格の取りやすさは職場によって大きく変わります。

まとめ

施工管理技士の難易度は、種目と級によって大きく違います。令和7年度の合格率では、1級は建設機械・土木・建築、2級は建築が難しく、いずれも第一次・第二次を続けて合格する割合は2割を下回ります。一方、1級の電気工事・管工事は第二次検定の合格率が6〜7割と高めです。

施工管理技士の難しさの正体は、第二次検定の記述と、受検に必要な実務経験です。勉強で解決できる部分と、担当する工事や会社の体制で決まる部分を分けて考え、今の職場で経験を積めない場合は、資格支援と担当工事の体制が整った会社を選ぶのも1つの方法です。

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この記事の監修
建設ワークス編集部
建設ワークスは、建築・土木・設備の施工管理を中心に、建設業界に特化した人材紹介を行っています。この記事の資格取得の悩みや実務経験の実情は、施工管理技士の受検を考えている方・技士補の方との面談で伺った内容をもとにしています。合格率は国土交通省と各試験機関が公表した令和7年度の施工管理技術検定の結果、受検資格は国土交通省の施工管理技術検定の制度、監理技術者の金額基準は建設業法施行令、年収・求人倍率は厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)、年収の実例は当社の成約時の内定通知書・労働条件通知書の記載額によります。
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