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170年の歴史を武器にマンションの老朽化の課題解決に挑む ヤマギシリフォーム工業の全貌

1853年創業のヤマギシリフォーム工業は、170年の歴史の中で積み上げてきた実績と信頼を武器に、マンション大規模修繕の業界の課題に挑み続けています。

2023年に体制変更を経て、新体制となったヤマギシリフォーム工業の全貌を、代表取締役の磯部武秀社長に伺いました。

170年の歴史を誇るヤマギシリフォーム工業の事業内容とは?

 

ヤマギシリフォーム工業さんの展開されている事業内容について教えてください。
マンション大規模修繕工事の事業をメインとして展開しております。一般的にマンションは10~15年に一度大規模修繕工事を行う必要があり、この領域に特化した事業を行っています。
マンション大規模修繕事業に参入する前は別の事業をやられていたのでしょうか?

170年前の1853年に日本最古の塗装屋として、諸大名の調達品や建造物の塗師として活動した後、明治時代に赤坂離宮を始め複数の宮内庁関係の工事を行ってきました。

大正時代には一人親方ながら日本ペイントという塗料メーカーの中で塗工部工事係長を担当し、国鉄工事を施工した後、大正6年に山岸塗工店を創立したことが当社の前身となっております。

以来建築案件と公共工事をメインで行い、約40年程前に四代目の社長がマンション大規模修繕の需要の広がりを察知して、この業界に先陣を切って参入し、今に至ります。

マンション大規模修繕業界の動向とヤマギシリフォーム工業の強み

マンション大規模修繕業界の動向や業界としての課題を教えてください。

高度経済成長期、バブル期を経て多数のマンションが建造され、築年数が長いマンションが増えたことにより、マンションの大規模修繕需要が右肩上がりで増えています。

業界の課題としては、昨今の資材価格の高騰人手不足を背景として原価管理の難易度が高まっている点が挙げられます。

マンション大規模修繕は通常、居住者様の積立金や融資が原資となるため、居住者皆様がご納得いただけるよう、原価管理には細心の注意を払う必要があります。

一方で品質面においても、外観等の目に見える部分から、建物本体を守る防水工事といった目に見えない部分まで、品質の妥協は許されません。工事の粗さは修繕を行った直後には目に付きませんが、2〜3年経つと品質不良が目立つようになります。原価を抑えすぎると品質不良によって信頼を失いかねません。

資材価格が高騰する中で、原価と品質のそれぞれを両立させる事が、業界としての大きなチャレンジとなっております。

マンションの管理会社や居住者、ヤマギシリフォーム工業を選び続ける理由は何ですか?

間違いなく言えることは、塗装屋時代も含め170年間に積み上げてきた信頼です。

この業界はいかに管理会社様、居住者様、協力会社様からの信頼を積み上げられるかが生命線となります。その信頼において欠かせないのが、当社の社員、協力業者様や職人の皆様による細部への拘りです。

現場の主役は作業をしていただく協力業者様、つまり職人さんです。ヤマギシリフォーム工業には、山岸丸彦会という協力業者会があり、当社独自の評価基準を満たしていただいた協力業者様が所属しています。

協会会員の皆様には品質に対する厳しい目を持っていただいており、「ヤマギシの仕事では妥協は許されない」という姿勢を一つ一つの工事で体現いただき、共に文化を作り上げています。
この文化を長きに渡り継続してきた事が、我々の信頼獲得に大きく繋がっております。

居住者の方からはどのような評価をされていますか?

居住者様には工事中の騒音や振動などでご不便を掛けてしまう事が少なくありません。

居住者様のご理解があってこその我々の仕事なので、居住者様へのご挨拶やコミュニケーションを一つ一つ丁寧に行うことを常に心がけています。

また、その結果を数値化するために、工事後に居住者様にアンケートを取っています。アンケートでは「スタッフが親切だった」というお声や、「話しかけやすい」などと言ったお声を多数いただいております。居住者様からご指摘いただいた改善点も含めて、ご意見を社内で展開した上で、日々改善を繰り返しています。

2023年から始動した新体制が目指す姿と具体的な取り組み

2023年にヤマギシリフォーム工業は磯部塗装にグループインしましたが、新体制ではどのような変化が生まれてきているのでしょうか?

昨年のグループインを通して、ヤマギシリフォーム工業がこれまで培ってきた信頼や、ヤマギシ丸彦会のネットワークといった強みを残しながら、財務基盤を強固にしていくための取り組みを行っております。

先程も申し上げましたように、マンション大規模修繕は品質とコストのバランスを取ることが至上命題ですから、コスト効率の最適化の強化には非常に重きを置いて改革を進めています。

並行して優秀な人材が活躍してもらえる環境を作るための人事制度の変革も行っています。

取り組みの具体例の一つとして、業績と連動した報酬設計が挙げられます。当社では営業利益を社内にオープンにしています。その上で利益の3分の1を社員に還元し、残りの3分の2は成長のための投資や会社を安定させる財務基盤へ回しています。

頑張った分はしっかりと社員に還元していく仕組みを作る事で、優秀な人材が更に高みを目指し活躍できる環境にしていく事が狙いです。

 

ヤマギシリフォーム工業で働く魅力

ヤマギシリフォーム工業で働く上でのやりがいや、他の建設会社と比較した際の違いなどを教えてください。

当社で働く上で、一番やりがいを感じられる瞬間は、居住者様からの「ありがとう」が直接聞けることではないかと思います。実際に工事の後に居住者皆様から感謝状をいただくこともあり、その瞬間は居住者様の生活に我々が貢献する事が出来たと感じられる瞬間でとても感動的です。

他の建設会社との違いとして最も大きな部分は、「サービス業」の要素が強い点です。居住者様や、管理会社様など、様々な関係者の方々を巻き込んでの工事となるため、よりサービス精神の旺盛さが求められます。

技術の奥深さだけでなく、感謝をいただきながら人として成長出来る環境は、ヤマギシリフォーム工業でしか得られない経験なのではないかと思います。

実際働いている人はどのような人が多いでしょうか?

働いている社員のこれまでの経歴は非常に多様です。大規模修繕業界出身の社員もいれば、建設業自体も未経験の状態でゼロから立ち上がっていった社員もおります。

未経験者は飲食やアパレル出身の者、中には保育園の先生をやっていた者も活躍しています。コミュニケーションが好きで、吸収力の有る方であれば、スキルや専門知識は後から身についてくるので、業界未経験でも十分に活躍出来る環境と言えます。

ヤマギシリフォーム工業さんで活躍しやすい人はどのような人でしょうか?

業務知識やスキル面は後からいくらでも伸ばせる部分ですが、当社で活躍する上で最も重要な素養は「素直さ」です。マンション大規模修繕の仕事では思い通りにいかないことや、他の利害関係者の意見を聞き入れながら実行しなければならないこともたくさんあります。

その際にまずはアクションを起こしてみる初動の早さが最も重要で、「素直さ」のある社員は新しい知識の吸収や現場で起こった出来事に対する初動が早いため、活躍しやすい傾向にあります。

ヤマギシリフォーム工業さんの研修制度について教えてください。

研修制度にはかなり拘っています。研修の充実はもちろんの事、一人でプロジェクトを統括出来る様になるまでのチェックリストも作っています。

当社の教育制度に則れば、業界が全くの未経験の方でも、2〜3年でマンション大規模修繕の管理が行えるように設計されています。

ヤマギシリフォーム工業への入社を考えている方へ

最後にヤマギシリフォーム工業さんで働くことに興味を持っている方に一言お願い致します!

先程も申し上げましたように、マンション大規模修繕は今まさに右肩上がりの市場で、今後確実に人材も売り手市場になっていきます。

我々はプロから選ばれるマンション大規模修繕会社を目指しています。