事業内容が変わることは企業としても大きな転換期となったと思うのですが、社内で事業を変えた理由を詳しく教えてください
お客様のニーズに応えることを重要視し、目の前のお客様のニーズにしっかりと応えるという気持ちが強く影響していると思います。
「他の設備メンテナンスは行わず、ウチはモーターで進んでいく!」といった選択肢もあったのですが、目の前のお客様のニーズにしっかりと応えていきたいという気持ちが強く影響していると思います。
現在も、お客様から新たな依頼をいただくことがあり、日々勉強しながら多くの方の依頼に応えられるようにしています。
他社さんでは研修を社内の業務の効率化・組織としての運用のための役割が大きいのですが、御社における社内研修はどういった役割が大きいですか?
突き詰めて最終的には、社内の業務の効率化・組織として運用していくためといった役割になるのですが、お客様ファーストの意識を忘れないようにしてほしいという思いがあります。
現場作業が中心となると、自分自身の技術のみを追求してしまい、若い世代への技術継承が上手くできないといった課題がありました。
しかし、接客マナーやお客様のニーズを汲み取るという部分はいずれの業務でも大切であり、入社して3年〜5年経過し仕事になれた社員も忘れないようにしていきたいです。
実際に効果があった・良かったと思う研修があれば教えていただいてもよろしいでしょうか
一人一人の意識として、「こういう現場でこういう事故があった」という事例に対し、気をつけないといけない、引き締めないといけないと考えると同時に、作業を行う上で安全に対する従業員からの目線、お客様目線、といったそれぞれの立場からの考えができるようになったことが大きく変わったと思います。
電気でシーケンス制御という分野を教育することがあるのですが、最初にパワーポイントで教えて、実技で組み立てを行い、ボタンを押したらランプがつく、と組み立てていると楽しそうな表情をしています。
楽しそうにすることで学習理解度も深まり、学習意欲が駆り立てられるように、これからの実務で技術・知識の向上が期待できます。
電気は難しいので、作業員の方でも難しいというイメージから嫌がる方も多いのですが、基礎から教育することで実際の実技で組み立てる時に動作・理論を把握して現場で役に立つと思います。
全てを研修で教えることはできないので、もちろん弊社で教育したこと以外のことも出てくると思うのですが、分からないことに対して自分で考えるようになる、自分で調べて理解できるようになるための根本的な部分はしっかりと教え込んでいます。
研修は対象者は経験・年齢等で決まっていたりするのでしょうか?
現在は新入社員を対象とした研修を行っています。
今後の課題にもなるのですが、今後は経験・ステージ毎に合わせた研修も整備していきたいと考えています。
さらに、現在教育を受けている社員が数年後には研修を教える側に立っていけるようにもしていきたいです。
教える立場に立つことで、理解の解像度も高まると考えています。
仕事に対する向き合い方の研修に関しては、何度行っても良いくらい大切なものだと考えています。
サービスの項目ではどういったことが説明・教育されるのでしょうか?
はい、サービスに関することや仕事への向き合い方、弊社の基本となるような考え方を教育しています。
現場に入って作業をこなしたいと考えている人も多いのですが、技術面以外の接客マナーであったりお客様のニーズを汲み取るということは忘れがちになってしまいます。
そこは忘れずに仕事に向き合って欲しいので、弊社の3年目や5年目の方も忘れないように毎年やっていいと考えています。
ytsさんでは改修が多いと思うのですが、お客様と接する機会は多いのでしょうか?
はい、全員というわけではないのですが責任者として関わることも多いので、受注から施工まで作業に入るまでの打ち合わせ・オーナーさんとの打ち合わせをすることも多いです。
そうですね、新規の目標は全体の1〜2割を目標にしているのですが、既存のお客様の案件が多いですね。
既存の方との関係を築き続ける、リピートしてもらうためのマナー含め、「仕事をきっちりしている」「丁寧な仕事をしている」という印象を持っていただけるよう頑張っています。
また、お客様は「よく見ているよ」と従業員に伝えています。
細かな部分をよく見ていて、機械の部分というよりも「この人に任せて大丈夫!」「依頼しても丁寧に対応してもらえた!」
といったお客様がすぐに対応できる部分を会社として教えていきたいと考えています。
機械を磨き上げて良いものを提供することは、お客様にとって当たり前のことなので、担当者として接客する時に取引先の方に不快に思われない、ことを十分理解することでお客様にしっかりと寄り添えると考えています。
新卒の学生さんからytsさんが人気な理由はどういったことが考えられるでしょうか?
インフラに興味を持っている学生の方はもちろん、弊社としてはきちんと学生さんとも向き合うことを心がけています。
入社後に認識のズレが起きてしまったり、想像していた事業内容と違った、といったことが起きてしまうと入社後に早期退社に繋がり、弊社としても学生さんにとってもマイナスです。
多くの人の役に立つにインフラに携わりたい!といった気持ちの学生の方に対して、入社後の実際の業務の認識の乖離がないようにすることも必ず行っています。
学生の中には業界への解像度が低い方も多く存在すると思いますが、設備・メンテナンス業界の魅力をどのように伝えられていますか?
職の安定性があります。
高度経済成長期に建設されたビル・建物が現在建て替えられています。
そうしたビルの中には建て替えることができない場合もあって、そうしたシチュエーションは少なくありません。
マンションが12年周期で大規模修繕が行われるようにビルでも同程度の頻度で大規模修繕や設備の更新が必要になってくるため、今後もメンテナンス・修理は常に必要になると考えられます。
都内と地方では多少異なることがあるかもしれませんが、今後も需要があることで職がAIによって奪われる可能性が低いこと、安定感が強いことは学生の方にも魅力に感じてもらえます。
現在は再開発やインバウンドで、人が集まる部分(空調設備・衛生設備)で大規模な商業施設や建物が建てられています。
そうした建物のメンテナンスは必要なので、今後もしばらくはインフラを支える職種として需要があります。
今後ytsさんをどうしていきたいか教えてください
今後もお客様のニーズに応え続けることを最優先して取り組んでいきます。
売上をどのくらいにしたいの?ということや、社員数は何十人にしたいの?と聞かれることも多いのですが、弊社はそうしたことが目的ではなく、同じことの繰り返しになってしまいますが、【お客様のニーズに応える】を最優先しています。
その際、お客様のニーズを応えるために人員が足りていないのであれば社員数を増やすことも必要になってくると思います。
また、社内で「売上とお客様の満足度は次のようになっているよ。」と伝えています。
売上が高い状態 | お客様が満足している |
売上が低い状態 | お客様が価値を感じていない |
これから、今やっている機械をずっと続けていくのか、お客様と向き合いながら、仮に必要になるのであれば勉強し、事業を広げていくべきだと考えています。
今後もお客様のニーズに応え続けていくため、やっていくことは広くなっていきます。
部長:3年後・5年後なった段階では、現在教育を受けている社員が今後教育をしていくような組織になっていけばいいなと思います。
枝葉が広がるように、入社してくれた社員が先輩社員から技術を教わりつつ、自分の技術もまた新たに加わる社員に伝達していけるようにしたいです。
大井社長:一人一人がお客様のために考え行動している会社です。もちろん、理想も入っていますが。
弊社では若手社員が活発に意見を出し合っています。
どうしても、「ベテランの方がいる会議だと若手社員が意見をしにくいよね。」ということになり、積極的に意見できるように【若手会議】も定期的にあります。
エレベータの中にサンクスカードがあるのですが、「サンクスカードをやりませんか?」と若手社員が意見してくれて、「いいね!」ということで設置しています。
川島部長:夢がある会社です。
先ほど紹介したように、若手の教育を行いその若手が数年後教育していけるように行動していて、今後を見据えて楽しい会社です。
お客様のニーズに応え続けるという軸で動いており、今後弊社が請け負う業務も広がっていくことが考えられ、成長を日々感じられます。