株式会社友菱はカーディーラーの看板屋として創業され、現在は『土地探しの依頼・企画・設計・施工・アフターフォロー』まで、お客様のお困りごとを一気通貫で解決できるように事業を営み、創業から67期を迎えます。(2024年現在)
祖業であるカーディーラーの看板制作のお仕事から派生し、お客様ファーストで、目の前にあるご依頼に向き合って応えるために変化し続け、建設業にまで事業拡大されてきました。
現在では、EVの急速充電の事業も展開しており、2014年には全国の急速充電設備の50%のシェアも誇っています。
参照:株式会社友菱_電気自動車用急速充電器設置のご案内[EV用急速充電器設置、全国シェア50%の実績]
2022年に事業拡大に伴う本社移転が完了し、本編では、次なる飛躍に向けて奔走されている早田社長と安倍常務にお話を聞かせていただきました。
”カーディラー”を軸とした友菱の事業づくりの全貌
早田社長:元々は自動車販売店の看板屋として事業を営んでいたのですが、お客様からの依頼に応えていく中で事業が増えていき、現在は建築設計・建築施工、不動産仲介、不動産管理など幅広く事業を展開しております。
直近では、電気自動車の充電ステーションの設置工事の事業も展開しており、現在では国内のシェアの半分以上の充電ステーションの工事に当社が携わらせていただいております。
看板制作から始まり建築設計・建築施工、そして電気自動車の急速充電と事業が広がっていった背景に、
『お客様に感動を与え続ける』ということが企業理念として存在しており、それが友菱の信念として深く根付いていることが関係しています。
実は、建設業の事業を本格的にスタートさせたのはここ20年で、それまでは看板制作を主力事業としておりました。
看板制作の事業をしていくうちに、お客様との会話の中で、
「こうした悩みがあるんだけど依頼できない?」
と、ご依頼いただくことが増えていき、そうしたお客様からの依頼に真剣に向き合っていったことで弊社で対応できる業務が広がっていきました。
流行に流されず、自分たちが大切にしているものを軸に。
”お客様の希望に応え続けて広がった事業の輪”
早田社長:これまで無かったものに対して、一つずつ向き合って足してきたことが良かったと思っています。
65年間、地道に組織の課題と向き合って、お客様の課題解決や時代に合わせてきたことで現在の会社の形がありますが、突飛なアイデアによって大きな変化をもたらしたわけではありません。
お客様のご依頼に応えていくことで、今までに無かったノウハウや経験が社内に溜まっていったことで、会社が常にその時代に求められる姿に変化し続けてこれたことが大きいと思います。
変化を続けていきながらも、”自動車業界のお客様に向き合う”という軸は変えなかったことも一つの要因になっていると思います。
弊社での事業が増えても、これまでのお客様への向き合い方が変わることはあってはならないことです。
友菱が”車”を軸に、これまで活動させていただいていることからも、『車を軸に繋がっていった縁を大切に』ということを常に忘れず取り組んでいます。

安倍常務:電気自動車の充電インフラの整備を進め、その基盤を確実に固めていきたいと考えています。
昨今、世界的に地球温暖化への対応やカーボンニュートラルへの要請が高まっています。
ガソリン車が運転中に排出するCO2が、大気中に排出されると熱を吸収し、地球全体の気温上昇を引き起こすため地球温暖化に影響しますが、電気自動車は運転中にCO2やその他の温室効果ガスを排出しないため、地球全体の温室効果ガス削減効果が期待できます。
しかし、電気自動車の普及が進まない要因の一つに
電気自動車を充電するための充電ステーションが少ないため、電気自動車の普及を妨げていると思います。
そうした電気自動車の充電インフラに関する課題を解決することで電気自動車の利用が増加すると考えており、CO2の排出量の削減に大きく貢献するため社会的意義の大きい仕事だと思います。
友菱が長年自動車に関連したことをやってきたという関連性からも、EVの普及に向けたインフラの整備をしていきたいと考えています。
さらに、急速充電器の事業を行なって初めてお取引を開始させて頂いたお客様も多く、事業を通じて新たな人と繋がるツールにもなりうると考えています。
言うは易し行うは難し「お客様ファースト」の企業理念を貫き続ける組織づくりの奮闘
早田社長:管理職が繰り返し何度もメンバーにやるべきことを伝え続けていることです。
何度も言うこと=重要なこと だと認識してもらえる為、丁寧に社内に説明し続けることで継続性が生まれていきます。
継続性を維持することが組織としては不可欠で、管理職は継続性を持って当たり前を積み重ねられる人物になって欲しいと考えています。
また、会社はチームなので一人で完結する仕事がほとんどなく、「自分の仕事に対してここまで」といって線引きをしていくと、責任の押し合いや自分の守備範囲から離れた部分に手を伸ばそうとしなくなると思っています。
色々な部署がありますが、私はよく部署をまるの円に例えることが多いです。
それぞれの部署が円をなし、重なる部分によってそれぞれの部署でカバーしあっていけるような組織が理想です。
喜んでいただいたお客様に継続的に喜んでもらうためには、もちろん当社としては利益を確保しなければ事業継続は難しいですが、時には利益以上に目の前のお客様に満足していただくことを重視することもあります。
こうした決断を通して、お客様との関係性が深まり、お客様からも新たな要望をお聞きできることもあります。
自分たち経営陣やリーダーたちがそうした姿、背中を見せていくことで新たに入ってきた社員たちにも浸透させていくことができるのではないかと考えています。
早田社長:カーディーラーの看板制作から始まっていることもあり、車会社やカーディーラーとの取引も多く、車に関連した企業様との取引が多いです。
会社の成り立ちが自動車に関連しているため、
「自動車業界の中で友菱ができることや出来ないことは何だろう?」
「どうすれば自動車業界のお客様に喜んでもらえるだろう?」
と考えながら事業に取り組んでいるうちに現在の会社の形になっています。
私たちのように看板制作から建築まで多岐にわたる領域でサポートしている会社はなかなか無く、電気自動車の充電設備の事業に進出したことも友菱を象徴するようなプロジェクトだと思います。
高層の建物やマンションといった別領域に展開するのでは無く、創業時からお取引させていただいている自動車関係のお客様のご要望に応え続けることで業界内で口コミで紹介してもらうことも増えていきています。
車を軸に、『一度やってみる』の精神で事業が拡大した背景

安倍常務:『一度やってみる』ということと『一見難しそうに見えることも取り組む姿勢』が強みだと思います。
難しそうな事でも、一度取り組んでみることで見えてこなかった課題が見つかったり、新たな自社の強みを発見できることも多いです。
こうした文化がない会社だと、挑戦することに対してなかなか踏み出せない場合も多いです。
ですが、先代からこの『やってみる・取り組む』文化が根付いているので積極的に挑戦する意識があり、これまでのノウハウも蓄積されているので他社に比べ大きな強みだと思います。

安倍常務:こちらの意思を伝えていく上で、間違いがあって手戻りをする事はすごく嫌だと思います。
職人さんにもプライドがあるため、手戻りがないようにこちらが依頼した内容や業務がきちんと伝わるようにコミュニケーションをとることを大切にしていました。
自分が入社した時にはすでに会社と職人さんたちとの間に関係が出来上がっていたため、業者の方と自分たちは仲間であるという意識・感覚で話すと言うよりも「伝える」ということを意識していました。
友菱のこれまでの歩みを『次の世代へ』
道を切り開く方に向けて
早田社長:せっかくやるのであれば、友菱での仕事が楽しい、やりがいを感じる方に、「仕事が好き!」と思っていただけるような環境を作っていきたいです。
目の前のお客様に喜んでもらえることは、仕事をしている中でもやりがいを感じることができる瞬間です。
その中で、一人一人がお客様と向き合っていくことで感じた
「お客様のこの部分はきっと悩んでいるはず。」
「この課題を改善したら、もっと喜んでもらえそう!」
といった日々の発見を見つけることができても、社内で実際に取り組まないと、会社に提案する気がなくなってしまうと思います。
目の前のお客様に一番向き合っている従業員が感じる、お客様が抱えている課題や改善点について深く理解しているので、そうした提案を出しやすいような会社の雰囲気にする、実際にお客様の課題を解決するものであれば積極的に取り組んでいきます。
夢中になっていると、時間を忘れてひたすら取り組んでいけると思っていて、小さい頃のゲームやスポーツでそういった経験がありませんか?
そのように夢中になって取り組めるかがお客様の課題を解決できるかのカギになってくると思います。
私たちは夢中になりやすい環境を作る必要があると考えていますし、”お客様が持っている課題を解決する”ことに夢中になって、一緒に取り組める方と働けたら良いなと思います。
安倍常務:弊社では年齢・経験問わず募集しています。
お客様からのご紹介で新しいお客様をご紹介いただく事も多く、相談や依頼に応え続けていくためには長年にわたる経験で特定の分野に特化して得た、深い知識や経験をこれからの世代に引き継いでいく事が必要不可欠だと考えています。
若い方は業界に対する固定概念にとらわれずに未経験の分野でも積極的にチャレンジできる方が多いと考えているため、20代の方は特にこれから成長して友菱で活躍できる可能性しかないと考えています。
これから、多くの経験を積んでいく中で多くの発見や学びの場が存在し、これまでなかった視点は、これからの友菱をより良い会社に導いてくれるものだと思います。
学生時代から誰かのために動いてきた経験が1つでもある方であれば、お客様ファーストを体現しながら弊社で成長していける環境だと思います。
是非、いろんな方のお話ができればと思いますので、少しでも興味がある方はどんどん応募してください。
早田社長:現在は入社後の方に、業界特有の知識や現場特有の情報を共有することから行なっています。
以前は、入ってきたばかりの方もすぐに現場に行って実際の現場での経験を積むようにしていました。
ですが、入社したばかりで環境に慣れていない方ですと、積極的に質問しにくいことも多く、現場にいきなり放り込むべきではないという意見が出てきました。
施工管理と一括りにしても、建築・土木・電気・設備のそれぞれの分野で専門性が異なり、工事ごとでそれぞれ注意するべきこと、施工方法、取り組むときの順番などが変わってきます。
経験者や有資格者であっても、最初は現場でつまづく方も少なくないので、研修制度を整えています。
安倍常務:できることの幅を着実に広げていくことで、さらにお客様に信頼をいただけるような会社にしていきたいです。
これまで以上にお客様に向き合い、課題解決をする。
「困った時にはまず、友菱に相談。」
という気持ちになってもらえるよう、どんな些細なお困りごとでも真摯に対応していく組織をつくっていきたいです。
梵字徹底という言葉にあるように、一つ一つのやるべきことをしっかりと積み上げていくことが、社員の成長、お客様との信頼関係の強化に繋がっていくと思いますので、難しいことを一足飛びでチャレンジするのではなく、当たり前のことを積み重ねて、出来る事の幅を少しずつ広げていくことで、より良い会社にしていきたいです。