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伝統と挑戦によって建設業界を未来につなげる|トーキョー工務店の溢れるエネルギーの根源や歴史による強みについてお聞きしました!

トーキョー工務店は、1964年に創業し、事業承継やロールアップを行いながら成長し続ける総合建設会社です。

長年大手インフラ会社の設備改修工事を中心に行ってきたトーキョー工務店ですが、2019年の事業承継によって現在の野坂代表体制に変わり、長年培ってきた「安全意識」と失敗を恐れない挑戦意識で、建設業界が抱えている課題に対して取り組まれています。

長い歴史と若手のエネルギッシュを兼ね備えたトーキョー工務店は、新築工事・改修工事を中心に事業を展開しております。

DX化を積極的に推進しており、様々な建設会社の事業承継の担い手ともなっているトーキョー工務店の野坂代表取締役に、同社の事業方針や、今後の展望について伺いました。

最初に野坂代表についてお聞きさせてください

急で申し訳ないのですが、自己紹介をお願いします!
ーーートーキョー工務店の代表取締役の野坂です。本日はよろしくお願いいたします。
もともと金融系のゴールドマン・サックスという外資系投資銀行で投資業務に従事しておりました。
その後不動産×ITの領域で経営を経験し、2019年にトーキョー工務店の代表に就任し、現在トーキョー工務店の代表として5年ほど同社を経営する立場におります。

トーキョー工務店の事業内容や会社の強み・弱みについて詳しく教えてください

トーキョー工務店

貴社でどのような事業を展開されているのか教えてください
ーーー当社はゼネコンとして、改修工事と設計施工での新築工事を行なっています。
改修工事では大手電力会社のインフラ改修工事をメインにしております。
新築工事では上場会社をはじめとするディベロッパーの収益物件の建築を請け負っています。
当社の特徴としては、事業承継とロールアップで事業を拡大している点です。
事業継続に不安を抱えている経営者の方やそこで働く従業員の方が安心して働いてほしい、そうした会社や部門の受け皿になることで拡大してきました。
事業の中心にあるのは、「人」ですので、技術者の方々が将来に不安なく働くことができる会社を目指しています。
会社として大切にしている理念について教えてください。
ーーー当社は理念として、「伝統と挑戦」を掲げています。
建設業には長年技術者の方々が守ってきた伝統があります。
そのような伝統を重んじながらも、今の社会に最適な建設会社とはどんなものかを再定義しながら、新たな挑戦を仕掛けていく会社でもありたいと考えています。
トーキョー工務店様の強みについて教えてください
ーーー当社の強みは長い歴史の中で培った安全意識、失敗を恐れず挑戦するスピリッツです。
創業以来、品質・安全に最善を尽くしながら設計から新築工事、改修・リニューアル工事、内装工事のように対応範囲が広く総合建設業を営んできました。
建設現場では常に事故の危険が潜んでおります。
長年、安全意識高く取り組んでおり、インフラ改修工事において、主要取引先である大手電力会社様との30年来の取引関係の中で無事故・無災害を続けています。
今後の課題としては、当社は中途社員の比率が高く、中途社員の活躍が求められる環境でもあるため、我々が守ってきた安全意識や企業文化を当社の当たり前にし続けることだと考えております。
建設業界の特徴や課題・将来の展望とその中でトーキョー工務店様がどのような立ち位置を担っていくかのお考えを教えて下さい。
ーーー建設業界、特に首都圏を中心に高度経済成長期に建てられた建物の設備の更新が続くため、需要伸び続けると考えています。
一方、建設会社の中には資材高、人手不足、後継者不足など多くの課題に直面している業界でもあります。
当社としては、DX化を推進することで人手不足の課題にアプローチしたり、後継者不在の会社様の事業承継の受け皿となることで、業界の課題解決に貢献できればと考えております。
建設業において最も尊い存在である技術者の方が安心して働き続けられる環境作りや、これから建設業にチャレンジする方が魅力に感じていただける業務環境作りのために日々奮闘しています。
今期の売上目標は60億円ですが、2030年までに100億円にすることを目指しています。
同業他社がたくさんある中でなぜトーキョー工務店が選ばれるとお考えですか?
ーーー当社の優位性は工事ごとに最適な協力会社を編成することや、VE(Value Engineering)提案による合理的な価格提案などが強みにあたると考えています。
受注する案件によってお客様の工事費の幅が異なるため、建物の面積・規模感や構造から平面計画の合理化や、地下部分の面積を縮小し掘削土量を削減する方法など、当社では様々なな工法の引き出しを持っております。
このような高い技術力に裏打ちされたコスト合理化力が当社の強みだと考えております。
また、技術・経験の積み重ねはもちろんのこと、先ほども申し上げたように、長年、安全意識高く取り組んできたことによる安心感も当社の強みの一つとなっております。
協力会社様からの評判を教えてください。
ーーー当社では様々な会社から事業を譲り受けており、譲り受けた会社様が元来お付き合い頂いている協力会社様も含め、300社を超える会社に協力していただいています。
協力会社様に対する、フェアで予算・工期など負担の少ない見積制度を導入しており、協力会社様に過度な負担がかからないような制度設計をしております。
協力会社様とは良好な関係性を築けていると考えており、昨年の安全大会でも200社を超える協力会社にご参加いただきました。
今後も協力会社様とより良い関係性を築いていけるよう、お互いに業務改善や制度改善に努めていけたらと考えております。

グループ転職について教えてください

トーキョー工務店

御社の採用手法の特徴でもあるグループ転職とはどういったものか教えてください
ーーーグループ転職は、ある会社で協働していたグループやチームが一体となって転職を行うことで、私の方でグループ転職と名付けている採用手法です。
中途の転職は基本的に一人で行うものです。そのため、転職先で改めて同僚との信頼関係を構築し直す必要があり、転職直後に直面する大きな課題だと考えています。
その方の仕事の進め方やお互いの人となりを理解している人と一緒に転職していただくことで、これまで培ってきた人間関係をそのまま残しながら、仕事に従事でき、
より一人ひとりがストレスなく、早い段階で立ち上がっていただけるのではないかと考えました。
例えば経営が傾いてしまった建設会社で活躍されていた部署のメンバーの方々や、部長クラスの方が転職を検討されている際に信頼されている部下の方も一緒にご入社いただくなど、
事業承継以外の手法も使いながら優秀な人材/チームの方々を集めるための工夫をしています。
グループ転職時の売れ入れ体制について教えてください
ーーー給料等の雇用条件も可能な限り改善した上で、グループとしてできる業務を把握し、できるだけグループの連携を残すことを重視しています。
一度に5人、10人といった方にご入社いただくので、ご入社頂いてからから考えるのではなく、入社後のプロジェクトを事前に決め、
入社後スムーズに案件に入っていただくことが、転職グループと既存社員の協働関係を育む上で重要です。
既存の社員さんとの調和を成り立たせる難しさはありますか?
ーーー当社は事業承継やグループ転職を通して、毎年2-3のグループの参画を受け入れています。
事業やグループを受け入れを複数回経験している為、事業承継後のPMIの手法がある程度できており、受け入れ社員側の経験も溜まってきております。
また、今では当社にグループ転職経由で入社した社員も多く、既存社員も同じ立場だった方が多いので、相互理解が進みやすく、大きな摩擦が起こりにくいです。
ただそれでも人と人との関係なので、既存社員との相性などには一番気を使っていますし、グループとして存続させることで、そこから自分たちが何を学べるかを意識すべきだと既存社員には伝えています。
グループ転職だけでなく、個人で転職されてくる方においても同じことで、既存社員との相性を見ながら、どこのチームに入っていただくのが最も相性が良いかを慎重に見極めながら配属先を決めさせていただいております。
私の好きな言葉で「早く行くなら1人で行け、遠くへ行くならみんなで行け」という言葉がありますが、長期にわたって結果を出してくれるのは結局のところ信頼関係のあるチームだと思いますし、
チームプレーの重要性を社内に浸透させるために最適な組織体制を日々模索しています。

DX化について教えてください

トーキョー工務店

 

トーキョー工務店がDX化の推進を積極的に行っている理由を聞かせてください。
ーーートーキョー工務店自体が最初に事業承継した地場工務店では社員が数名の小規模な工務店でした。
社員コミュニケーション、管理部門をゼロベースで構築していった、もともとあった業務を大幅に変革したというよりも、ゼロから全社員で業務を構築していくことからスタートしました。
小規模な組織からスタートして、より大きなチャレンジをしていく上で、デジタルの力を借りて、より一人ひとりの生産性を上げていくことが必要不可欠です。
削減することが出来る残業や、紙での業務を減らしていくことで、社員がより満足度高く働けることが当社がDX化を推進している背景になります。
実際にどういう成果が出ていますか?
ーーー基幹システム構築等にコストをかけず、SaaS等を組み合わせることによってコストを抑えて業務が回るようなシステムを構築しています。
今では、そうしたSaaSの入り口をイントラネットでつなぎこみ、イントラネットから全てのSaaSにアクセス出来るような体制になっております。

貴社の組織文化について

中途採用の施策と今後の展望について教えてください
ーーー当社はベテラン及び、若手の中途採用をバランスよく進めていくつもりです。
ベテラン社員は事業承継やグループ転職といった機会を活用しながら採用を進め、若手は新卒、第二新卒を中心に採用を進めていく方針です。
貴社の場合、新卒採用と中途採用ではどちらの割合が高いでしょうか?
ーーーベテラン社員についてはほとんどが建設業界経験者です。設備業界の出身者であったり、職人出身といった方もいます。
若手社員についてはバックグランドは多様です。
ベテラン社員から若手社員まで活躍出来る理由を教えて下さい
ーーーベテラン社員と若手社員の良い化学反応が生まれています。
ベテランが技術や経験を伝え、若手がDXやテクノロジーを主導していくそんな会社を目指しています。
実際に普段業務について指導しているベテラン社員が、若手の社員にデジタルツールの使い方を教えてもらうような光景もしばしば目にします。
ベテランの強みと若手の強みをそれぞれ相互補完出来る風通しの良い社風が作れているのではないかと思います。
貴社で働く上でどのようなスキルが求められのか教えてください
ーーー必要なスキルは「チームプレイヤーであること」「勝つまでは諦めない気持ち」です。
ベテラン社員に関しては、一級建築士、二級建築士、一級施工管理技士、二級施工管理技士といった資格者が多いですが、資格自体は要件ではなく、若手は経験・資格不問で、
当社が大事にする価値観に共感いただけるかどうかを重視しています。

最後に

建設業界を盛り上げていくためにどうしたらいいでしょうか?
ーーー技術者が減ってしまっては、建設業界が盛り上がりません。
ベテラン社員が引退したり、他の業界に行かないよう当社が受け皿になりつつ、若い人やこれまで建設業界を就職先として考えてこなかった女性たちに関心を持ってもらえるようなことをまずは推し進めていきたいです。
また、建設業では優秀な技術を持つ方も杜撰な経営や予算管理によって、会社が倒産したり離脱を余儀なくされるケースも多くあります。
トーキョー工務店としては、そういった会社やそこで働く社員の方のセーフティネットとなることで、技術者の雇用を守り安心して働ける環境をつくります。
そうすることで日本の技術の伝承の問題も解決できると信じています。
最後にトーキョー工務店への転職に興味のある方に一言お願いします!
ーーー当社は、社員の安心や幸せと会社の声量を両立させることを目指している会社です。
当社は、個人で転職されてくる方も、グループ転職で入社される方にも目一杯ご活躍いただける受け入れられる万全の体制を作っております。
せっかく一度きりの人生であれば、目一杯活躍出来る環境で、一緒に成長していきましょう!
トーキョー工務店