井上設備計画は設備のメンテナンス・リニューアルといった改修工事を中心に行っています。
2003年の創業時から改修工事の専門性を強みに、設備と関連する消防設備などの付帯工事も行っています。
今回は、井上設備計画で常務取締役をされている井上領様と総務部課長の堀井様にお話を伺いました。
井上設備計画の事業内容とは
井上さん:建設業を行っており、その中でも設備の改修工事を中心に行っています。
設備といってもいろいろな種類があるのですが、弊社では新築工事ではなく改修工事・リニューアル工事をメインとして行っています。
堀井さん:改修の中でも施設系のビルや商業施設・事務所ビル・学校などの街の施設の改修工事を行っています。
そうした施設系の空気調和・給排水衛生といった水と空気の工事をメインで施工しています。
井上さん:創業者の父が学生時代に流体力学を研究していたことが関係しています。
流体とは水や空気といった物質の流れるものについて勉強してきたことがあり、当時の研究室の先生から「そういった流体の道に進んでみてはどうか?」といったことから始まったと聞いています。
そのため、流れるものについての専門家であるという意識が強く、現在もプラントに関連する工事も請け負うことがあります。
いわゆる住環境だけでなく、流れるものの専門家であるという意識がありました。
そういう経験を活かして、当社ができました。
井上設備計画で大切にしている理念や強み
今まで取引していただいたお客様に「次現場あるから、またよろしくね。」ということや「ここをこうしてきてよ。」「この部分ってどうにかならない?」といった相談を受けた時にすぐに解決策が出てこないこともあります。
その中でも相手が本当に解決したい悩みは何なのかを突き止め、分からないことに対して勉強して「解決してみせる!」といった姿勢で取り組むことも非常に大切ですね。
建設業界は50年経ってやっと見習い卒業と言われるように、一朝一夕で知識・スキルが身につきません。
常に勉強する必要があることからも、素直で設備・機械に興味がある人が向いていると思います。
堀井さん:大手のゼネコンではなく、サブコンと呼ばれる(設備をメインとしている)企業との取引が多く、6割を占めます。
エンドユーザーと呼ばれる建物を所有している方から直接依頼を受ける案件の割合は少ないですね。
井上さん:弊社は現場の代理人の仕事をメインでやっていますが、社名に井上設備計画とあるように設計・計画に力を入れて提案にも注力しています。
最近は設計図面をもらうことが多いのですが、その前にオーナーさんと話し合いながら、「この空間はなんだか暑いんだよね。なんとかならないかな?」と言った相談を受け、直接解決策を提案したりしています。
オーナーさんの悩みはそれぞれ異なり、新しく勉強することも増えるので、日々勉強していく必要があります。
井上さん:実際にそういった企業さんも多いのですが、図面から現場の状況を把握できることは限られていて、、実際に確認してみると、「ここは日差しが強いぞ。」など気づくことが多いです。
図面を描いていく能力だけでは足りない部分も生じ、日々勉強しながら実際に調査することが大切です。
そうした能力は長い経験がないと培われにくいため、弊社に入社したての方にすぐに「調査に行ってきて」とは言えず、最初の数年はアシスタントとして先輩社員と同行してもらっています。
井上さん:スピード感・フットワークの軽さと前向きに課題に対して取り組む姿勢だと思います。
大手ゼネコンではプロジェクトを全体的に担当するため、その分予算も膨らみます。
弊社では、施設の特定部分の施工もスピード感を持って対応しています。
弊社はサブコンでもあるため、多くの取引を行っていたことから知識を活かして施工を進めていくので、起点をきかせた提案が得意です。
さらに、小型のサブコンという特徴を活かして小回りを聞かせて携わらせていただいていることも強みとしてあります。
設備・給排水修繕業界の動向
井上さん:時代によって使用される材質が異なり、今では使用されていない材質があります。
古い建物のほとんどがアスベスト(石綿)を含んでいました。
現在ではアスベストを肺に吸引するよ数十年後に肺がんや中皮腫を引き起こすこと可能性が高いとされ使用が禁止されていますが、昔の建物ではこうした材質の調査・対応、健康を守るため対応の仕方がより求められるようになりました。
使用される材質が日々変化しているため、今は使用していない材質について調べたり・求められる対応方法に則って対応するよう求められています。
こうした、材質の変化を考慮しつつ、会社としても環境に配慮した対応を推進していくコンプライアンスも意識した計画が求められるようになりました。
井上さん:設備・給排水は人々の生活に欠かせません。
設備・給排水工事では技術的にどのように改善していくかを日々考えながら取り組んで、お客様から直接受ける感謝を聞くことも多いので、そうした瞬間にやってよかった!と感じます。
責任は重大ですがその分やりがいが大きく、また次の工事の見積もりや施工を依頼された時に信用していただいていることを実感します。
井上設備計画の事業や会社の強み・これからの展望について教えてください
井上さん:フットワーク軽く速度感を持って様々な工事に取り組んでいることです。
大手企業ではドン!と一度に何十億円の工事もありますが、中規模サブコンのように様々な工事に取り組んでいくことで忙しいながら速度感を持って取り組んでいます。
弊社のような小規模・中規模サブコンでは、ちょっとした依頼に対してもスピーディに対応することができるため、小回りの良さが評価されていると思います。
商業施設やオフィスビル・ホテル・区役所など様々な公共施設に携わっています。
また、水と空気に関連した消防施設・電線工事も付随工事として請負っています。
お客様からの要求の対応の部分で、柔軟に対応できることも強みです。
堀井さん:現在は会社の規模を大きくしたいと考えています。
井上さん:堀井のように会社の内側の軸となる部分を支えてくれているメンバーがいてくれるおかげで、現場の人間としては信頼して活動できるようになります。
うちの会社はスポーツ球団と同じように、現場監督が選手のような存在です。それを支える裏方のマネージャーが凄く重要でそうしたサポート環境が整えて現場監督が働きやすい職場になっていると思います。
堀井さん:会社の規模が大きいほど、受注に結びつくことがあったり利益に結びつくことが多いです。
なので、即戦力となるような技術者の採用は非常に大切にしています。
経験者は持っている技術をうまく利用して対応させる作業になるため、若い子を育てる行為そのものが技術力の拡充に繋がると考えています。
若手を育てることが技術力の拡充に繋がると考えているため、若手の採用にも力を入れています。
現在は、会社の事情もあり新卒採用を行っていませんが、今後は新卒採用にも力を入れていきたいと考えています。
コミュニケーション能力がある方、好奇心が溢れ出る方や好きに対して執着がある方がきてくれたらいいなと思っています。
井上建設計画のクライアントにはサブコンが多いですが、井上建設計画はサブコンでもあります。
お客様と職人さんたちを取り繋ぐために、常に間に入ります。
どこで要求の舵取りをするか、両者が納得する部分へ落とし込むためには技術力もしくは、コミュニケーション能力が必要になります。
間に入ってそれぞれの要求を満たすためには、どうしてもそうした能力がないと苦労することが多くなります。
また、「好きこそものの上手なれ」とあるように、設備・機械や会社に興味があって楽しめる人が技術力の向上に欠かせないと考えています。
例えば、カフェが好きでインスタ映えに興味がある方の中にも空間自体が好きな方もいると思います。
私はそれぞれの空間が凄い好きで、この好きって好奇心が原動力になっていると思います。
好きの反対が嫌いではなく、無関心と言われるように、無関心では何も生み出せないと思います。なので、好きって感情を磨き続けて欲しいと考えています。
天井の高さや照明・配管の設置方法によって空間の雰囲気がガラッと変わります。
また、材質によっても雰囲気が変わり、和風だったり洋風だったりします。
他にも時代による建築基準によって面積の大きさが変わっているので、建築基準によって空間の雰囲気が違ったりします。
建物の歴史が詰まっているので、24時間使っている空間や設備に興味があって空間にいる方の方が理解を深めやすいです!
井上設備計画で働く上でのやりがいとは?
弊社では、現場で経験を積んで技術力を身につけることができること、一人前の施工管理者に成長できる環境が整っていると思います。
弊社では未経験の社員も在籍し活躍しているため、未経験の方でも努力・やる気があれば一人前の施工管理として活躍できる環境があります。
施工管理としての技術力を磨きたい方は経験問わず、大歓迎ですので、ぜひ一度お話ししましょう!