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施工管理を新卒一年目でやめても大丈夫?すぐに辞める際に考えること

施工管理は労働時間が長かったり、覚えることが多いこと、他の会社の方とのコミュニケーションが多いことから業務の難しさを感じ、やめたいと感じている人も少なくありません。

しかし、新卒一年目で入った企業をすぐ辞めてしまうとその後のキャリアが不利になってしまうのでは?と感じる方が多いと思います。

そこで本記事では、施工管理を1年目で辞めても大丈夫なのか、入社3年以内の転職は不利にならない?といった疑問に答えながら、施工管理をやめた後の転職先の例を紹介していきます。

退職後も良好な関係を築くための、円満退社の仕方も紹介していきます。

目次

施工管理を1年目でやめても大丈夫な理由

施工管理を1年目で辞めてしまって本当に大丈夫なのか、その先のキャリアが不安になる人も多いかと思います。しかし、一方で、施工管理を1年目にやめたことを後悔していない人も多数存在します。

ここからは施工管理を1年で辞めてしまっても大丈夫な理由について解説していきます。

  • 体を壊してしまっては本末転倒
  • 転職先は見つけられる
  • 適性がある仕事をした方が良い

体を壊してしまっては本末転倒

施工管理の仕事は、心身ともに負荷の大きな仕事であることも多いです。厳しい環境に馴染めず体を壊してしまう社員も少なくありません。

仕事は本来、自身の自己実現や社会貢献を目指しながら、お給料という対価を得るために行うものです。
体を壊してしまうまで自分を追い込んでしまうと、仕事の本来の目的に対して、本末転倒な結果になりかねません。

心や体の健康は何よりも大事であり、それを守ることが最優先となります。仮に施工管理の仕事は違うなと感じていたら、新卒一年目であっても退職を決断することは何も間違った選択ではありませんし、罪悪感を感じる必要もありません。

転職先は見つけられる

施工管理の仕事を1年目で辞める際に心強いことは、現在の転職市場が20代~30代にとって売り手市場であるという点です。

厚労省によると、全国の求人倍率は1.29倍で、新規求人倍率は2.27倍でした。

 

つまり、新規の求職者1名に対して、採用したいと考えている企業が平均して2.27社あるということです。

建設業界に限らず、20代のように若い方は、未経験でも転職がしやすい職種が多く存在します。

さらに、施工管理の経験は建設業界以外でも十分に活かすことが出来ます。

なぜなら施工管理の仕事は他者とのコミュニケーションやプロジェクト管理など、ビジネスで欠かすことの出来ないスキルが詰まった仕事だからです。施工管理の経験を活かしながら、新たな職場でスキルを磨くことも可能です。

施工管理の仕事を新卒一年目で辞めることに不安を感じる人もいるかもしれませんが、現在の転職市場の状況を考えると、転職先は十分に見つかると言えます。新たな職場での経験は、施工管理の仕事で培ったスキルを活かす良い機会となります。

出典:厚労省「一般職業紹介状況(令和5年7月分)」
出典:厚労省「東京の一般職業紹介状況」

適性のある仕事をしたほうが良い

施工管理の仕事は建設業界への興味があり、かつ体力やコミュニケーション能力、リスク管理能力、調整能力といった、様々なスキルが求められる仕事です。

一方この仕事に対して興味が持てない人や、適性を感じない人は、スキルの習得に時間がかかってしまうことも多いです。

適性がない仕事をしていると感じてしまっている場合は、むしろ自分にとって適性のある仕事は何なのかを探すためにも、環境を変えて職を探したほうが、長期的なキャリアを考えても有効だと言えるでしょう。

新卒1年目で施工管理を辞めたいと思う原因

ここからは多くの人が施工管理をやめたいと感じる原因について見ていきます。ご自身が勤められている会社や、今の環境が下記のような内容にマッチする場合は環境を変えるべき時かもしれません。

新卒1年目で施工管理を辞めたいと思う原因

残業が多い

施工管理の仕事を新卒1年目で辞めたいと感じる一因として、残業の多さが挙げられます。施工管理の仕事は、発注者側のコスト削減要求により工期が短縮され、スケジュールがタイトになることが多く、残業が増える傾向にあります。

日中に現場巡回や資材メーカー、設計会社、ゼネコンとの打ち合わせ、安全管理などを行い、夕方から夜にかけては安全書類の作成や翌日の図面の読み込みに時間を割くことが一般的です。

建設業界に対する愛着ややりがいを感じられない状況では、このような長時間にわたる働き方を維持することは難しいです。施工管理の仕事において、長時間労働が苦しいと感じる場合、新卒1年目であっても辞めることを検討しても良いでしょう。

人間関係に疲弊してしまう

施工管理の仕事を新卒1年目で辞めることを考える際、人間関係が要因となることが多いです。

施工管理の仕事は、発注者や元請け及び、下請けの作業員との間に挟まれる立場になりやすいです。

施工管理技士は元請けの意向を柔軟に汲み取りながらも、職人との関係を壊さないようにする調整力が必要になります。職人がプロジェクトから離脱されてしまうと、工程の管理が困難になるため、職人とのトラブルは絶対に避けなければなりません。

このような調整業務に適性がない場合は施工管理をやめておいた方が良いかもしれません。

教育制度が整っていない

施工管理の仕事を新卒1年目で辞めたいと感じる方々の中には、教育制度が整っていないことへのストレスを感じている方も多いです。

特に施工管理の現場は工期の迫りと共に緊張感が増していく現場であり、丁寧に教育をしている余裕がない会社も少なくありません。

現場の職人としても現場監督である施工管理士が仮に新卒社員であったとしても、丁寧に教育してもらえるケースはむしろ稀です。

このため、新卒社員は「分からない時に誰にどのように質問して良いのかどうかわからない」と感じることが多く、放置されることで精神的に追い詰められることも少なくありません。

教育制度が整っていない企業では、新卒社員が自身の不安や疑問を解消する機会が得られず、どう行動すれば良いかわからない状態が続くことになります。このような状況下で働くことは、精神的な負担が大きく、メンタルを壊してしまうリスクすらあります。

教育制度が整っていない企業での勤務はにストレスを感じている場合は、環境を求める動きをしてみると良いでしょう。

将来への不安

施工管理の仕事を新卒1年目で辞める方の中には本当に将来もこの仕事を続けていられるのかと考えた際に難しいと感じて辞めた方も多いです。

施工管理の仕事は激務であり、労働環境もハードになりがちです。給与は平均と比べて高い傾向にある一方、若い内だからこそできるハードな働き方を将来にわたっても続けられるかどうかに不安を感じる人も多いです。

それだけでなく、施工管理は現場に入る仕事でもあるため、身体的な危険も伴います。

転勤も多い職種であるため、将来家庭を築いたり、一つの場所に定住したいと感じた時に、自身のライフスタイルと施工管理の働き方が合わなくなる可能性があります。

給料が見合わない

施工管理の仕事を新卒1年目で辞めた人の中には、給料が見合わないことを原因にあげる人もいます。厚労省が提供する「jobtag」によれば、施工管理技士の平均年収は620.4万円と、日本の平均年収の443万円よりも100万円以上高いです。

一方で若手時代は全体の平均年収よりも給与が低いケースも多く、かつ残業時間も長いため、時給換算すると他の仕事よりも低い時給になるという声も少なくありません。このような状況から、自身の労働に対する対価が十分でないと感じる1年目の施工管理士も多いです。

給料が見合わないと感じる場合、それは転職を考えるべき時期であるかもしれません。

入社3年以内の転職は不利になる?

「まずは3年頑張ってから」という言葉は新卒や若手が良く耳にする言葉かと思います。ですが、本当に3年頑張らないといけないのかについて疑問に思う方も多いのではないでしょうか?ここからは入社して3年以内に転職するメリットや、逆に我慢して続けた際のリスクについても触れていきます。

新卒社員の3人に1人は3年以内に転職している

厚労省の発表したデータによると、2019年度に高卒で新卒入社した社員の35.9%、大卒で入社した社員の31.5%が入社して3年以内に離職しているというデータが出ています。

このデータからも転職が珍しくない時代になってきており、働いてみたけれども合わなかったという時に、自分のキャリアプランに合わせて柔軟にキャリアの方向性を変えていける時代になってきていることが伺えます。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します」

新卒3~4年目まで使える第二新卒というカード

第二新卒という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。新卒入社して3~4年の間は転職先の企業からも第二新卒という枠で採用されることが多いです。

第二新卒とは、新卒で入社した会社が合わず、早い段階でキャリアチェンジした人の事を指します。一般的に採用する企業側としては、若い社員の方が吸収が早い、長く働いてくれる可能性が高い、前の会社の常識に縛られにくいことなどから、新卒ないし第二新卒の採用を積極的に行う傾向にあります。

第二新卒カードが使える内に改めてキャリアを見直すことでその後のキャリアの方向性を見出すことが出来るかもしれません。

施工管理をすぐに辞める時に理解しておくべきこと

ここまで施工管理を1年目でやめることに問題が無いと説明をしてきましたが、その中でも気をつけておくべき点がいくつかあります。以下に内容は施工管理をすぐに辞める際に考えておくべき事を解説していきます。

スキルが身についていない事は自覚しておく必要がある

施工管理を短期間で辞めるリスクとして、スキルが十分についていない可能性が高いことが挙げられます。

施工管理の仕事は長い経験を積んでいる場合、プロジェクトが停滞するリスクがどこにあるのかを察知する能力が高まったり、豊富な人脈が出来たり、業務を円滑に進める為のコミュニケーション術が身についていき、これらは施工管理でなくても汎用的に使えるビジネススキルとなります。

一方施工管理を1年で辞めた場合、これらの汎用的なスキルがまだ未熟な状態であるため、新しい会社でこれらのスキルを再度伸ばしていくことを視野に入れておく必要があります。

環境リセット癖がついてしまう可能性がある

最初の転職は、転職後どうなるかのイメージがつきにくかったり、本当にこの会社を辞めても良いのかという迷いが起きやすく、心理的なハードルが高くなりやすいです。

一方一度転職に慣れると、実は転職がそこまで難しい事ではないという印象を持つ方も多いです。

この時に気をつけておきたいことは、業務上何らかの困難に陥った時に転職をすることで解決する癖をつけてしまうと、毎回スキルが未熟なまま、また別の会社で一からやりなおす事となってしまい、能力の育たないリスクがある点です。

また、20代の内はある程度スキルがない状態でも売り手市場であることから、給与の維持または向上が出来ることも少なくないです。

一方30代を超えてくると、スキルによる格差が非常に大きくなります。スキルや人脈が有る状態で30代を迎えることが出来れば、年収を飛躍的に上げる転職が出来ますが、スキルが未熟な状態のまま30代を迎えると、年収、職位、スキルの向上に頭打ちが来てしまうリスクがあります。

転職をする際は短期的な1~2年先だけでなく、3~10年以上先の中長期のキャリアプランも含めて考えておくと良いでしょう。

続かない人だと思われてしまうリスクがある

企業としては、すぐに辞められる社員よりも、長く働いてくれる社員を重宝する傾向にあります。そのため、転職の際に短期間での転職実績があると、会社によってはそこで何があったのかを詳細に聞かれることとなります。

その際に納得感のある理由や、今後の伸びしろを感じさせる話が出来ない場合、忍耐力や向上心が無く、長期的に企業の売上に貢献してもらえないと判断され、面接が通りにくくなってしまう可能性があります。

施工管理を1年でやめた場合の転職先の例

施工管理を1年で辞めた場合の転職先の例として以下のような物があります。

施工管理を1年でやめた場合の転職先の例
施工管理を1年でやめた場合の転職先の例

施工管理から異業種転職をするプラン:不動産営業

施工管理から異業種に転職する際のプランの一つに営業職があります。その中でも建設業界で培ったスキルをうまく活用が出来、かつ成果を出せば年収も上げられる業界として、不動産営業が挙げられます。

例えば不動産仲介営業は不動産の売買や賃貸のマッチングを行う営業となります。コミュニケーション能力や、営業力、税務知識など、施工管理とはまた求められる業務の内容も変わってきます。

その他にも不動産開発営業という不動産ディベロッパーでの営業職というキャリアも存在します。仲介業者からの土地の情報の収集、現地調査の実施、敷地で作る建物のプラン設計、収益のシミュレーションなどを実施し、実行に落とし込むまでのプロセスを担当します。

不動産業界は成果報酬を採用している会社も多く、かつ宅建士や、不動産鑑定士、ファイナンシャルプランナーの資格も取得出来れば年収をより高めていくことも可能です。

営業職では施工管理のようなゼネコンと職人に板挟みにされたり、工期の帳尻をあわせる為の調整といった業務が無い一方で、営業職なのでノルマの達成が求められたり、行動量を求められることはあります。

このように一長一短ある職種でありますが、現在の施工管理でストレスに感じている部分が解消出来る可能性がある職種の一つです。

施工管理から異業種転職をするプラン:ITエンジニア・デザイナー

施工管理から異業種転職するプランとしてのオプションにITエンジニア・デザイナーというオプションもあります。

施工管理と同様、ITエンジニアやデザイナーも手に職がつけられる職業であり、IT化が進んでいる中で社会的な需要も高まっております。

また、施工管理と比べて良い点としては、在宅勤務や事務所での勤務が多いという点です。施工管理では現場の巡回が不可欠で有るため、外出が多く、夏の暑さや冬の寒さを受けながら、業務を遂行していく必要がありますが、一方でエンジニアやデザイナーは屋内での業務が多い点は魅力的です。

また、営業職や施工管理職と比べると、比較的自分のペースで仕事が出来るという特徴も有るため、もちろん納期などの制約はあるものの、時間の使い方の自由度は高まります。

一方ハードルとしては学習コストが非常に高い点が挙げられます。技術やデザインのトレンドは目まぐるしくアップデートされており、流行り廃りもあるため、常に第一線で学習をし続ける必要があります。

また未経験からエンジニアやデザイナーを目指す場合、入社直後から第一線で活躍することは難しいため、最初は技術が乏しくても対応出来る業務をやりながら、夜や土日の時間で勉強に時間を使わざるを得ないケースも少なくありません。

これらの領域が好きであれば、時間を大幅に投資するモチベーションを得ることが出来ますが、仕事への愛着が弱かったり、集中力に自身が無い方にとっては難しい仕事である可能性が高いです。

このあたりも踏まえて自分に適性があるかどうかを見極めると良いでしょう。

施工管理から異業種転職をするプラン:事務職

施工管理から事務職に転身するというのも一つの選択肢です。事務職の中にも様々な業務があり、一般事務、経理事務、総務事務、人事・労務事務、営業事務、医療事務など複数の種類が存在しています。

一般的な業務内容としては、書類作成、書類整理、データ入力、電話応対など書類作業から雑務まで様々な仕事を行います。

メリットとしては、ノルマが無いケースが多い点や、屋内での業務が多い点があります。また、パソコンを使う仕事が中心となるため、力仕事などもありません。

留意しておくべき点としては、事務作業は細かな作業が多くかつ、業務量も増えやすい点、ルーティーンワークで飽きてしまう方が多い点などは予め理解しておくと良いでしょう。

また、事務職は一定の目標に向けて作業を進めていく仕事というよりも、チーム内で円滑に業務を進めていく、チームワークが求められる仕事です。

細かな作業を卒なくこなすことを苦に感じない特性や、チームワークが好きという方にとっては事務職は魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

施工管理から同業種でより働き安い職場を探すプラン:修繕工事会社

施工管理を辞める理由が業界への不満ではなく、今の会社の労働環境や特定の人との関係性に起因するものであれば、別の施工管理会社を選択肢に入れるのも一つの手だと言えます。

例えば労働環境を重視する場合、修繕工事の会社は魅力的な条件の会社が多く存在します。

修繕工事というのは新たに建物を作るのではなく、今ある建物の老朽化や故障に対して、メンテナンスをするための施工業務を請け負います。

そのため、マンションなどの集合住宅などを担当する場合、朝や夜、土日は住民がプライベートな時間を過ごす為、工事が進められません。また、納期に関しても、既に営業が開始している建物の工事となるため、建築等と比較するとタイトになりにくい特性があり、激務になりにくい構造になっています。

一方修繕工事は利益率も高い傾向にあり、施工管理の年収ランキングにおいても、4大ゼネコンが中心的な顔ぶれとなっている中、修繕会社がランクインしているケースも比較的多いです。

修繕工事のデメリットとしては、建築などの建物を立てる工事と比べると、技術的な素養が広がりにくい点があります。また、近隣住民やビルの利用者との関係構築が建築や土木等と比較しても重要度が高い為、接客に近い能力が求められます。

このような業務に対する適性が有るのであれば、現在の施工管理で得た経験も活かしながらキャリア形成が出来る可能性があります。

 

施工管理をすぐ辞める時に考えておいた方が良いこと

施工管理を本当に辞めるべきかどうか悩んでいる方にとって、どのような基準で判断するべきか、また、辞めた後のプランについてどう考えるかは非常に重要になります。ここからは施工管理をすぐ辞めるとなった際に考えておいたほうが良い事を説明していきます。

施工管理で自分がストレスに感じたポイント

施工管理を辞めるべきかどうかを考える際に、施工管理の仕事を通してどの部分にストレスを感じていたかを明確にしておくことで、次の仕事を探す際に同じストレスを感じない為の対策になります。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、若年層が1社目を離職した理由は下記のようになっています。「始めての正社員勤務先」を離職した理由

最も多かったのは肉体的・精神的な健康を損ねた為、労働時間や休日の条件が良くなかった為、人間関係が良くなかったためなど、施工管理の中でも頻繁に上がる問題が離職理由としてランクインしています。

今の職場でどのような部分が不満に感じていたか、次の職場ではどのようなことを避けたいかを明確にし、転職活動を行う事で同じ様な理由で転職を繰り返す必要がなくなります。

自分が仕事に求めること

先程は仕事に対するネガティブな要素を整理しましたが、逆に自分がどのような軸で仕事を選びたいかも整理していく必要があります。

例えば、給料は下がったとしても趣味に使える自由な時間を増やしたいのか、若い内は年収を上げることに専念したいのか、職場の人間関係を重視するのかなどによって、仕事選びの選択肢も変わってきます。

社内の内情は中々求人票には記載されていないことも多い為、実際にその会社に人を紹介しているエージェントは、入社した社員がその後どのようなキャリアを辿っているのか、どのような理由で離職してしまったのかなどの情報を持っていることも多いです。

退職を決定する前であっても、エージェントに相談し、カウンセリングを受ける事で自分の仕事選びの軸を整理しながら、次の職場を探していくというのも有効な手段かもしれません。

 

会社を辞めるまでの流れ

会社を辞める際に円満に退職出来るかどうか不安に思う方も多いのではないでしょうか。ここからは会社を辞める際の会社とのコミュニケーションの取り方や、どのタイミングで会社に辞めることを伝えるのが良いかについて解説していきます。

会社に伝えるタイミング

会社に伝えるべきタイミングは状況にもよりますが、出来れば転職先から内定が貰えたタイミングの方が望ましいケースが多いです。

転職先が決まっていない状態で退職をしてしまうと履歴書に穴が出来てしまい、転職面談の際になにか前職で問題を起こしたのではないかと疑われてしまう可能性があります。

上司への伝え方

会社に退職を伝える際に重要こととしては、出来るだけ円満に退職を進める事です。

仮にネガティブな理由であったとしても、会社に対する悪口や、ネガティブな話はあまり全面に出さず、出来るだけポジティブな理由を伝えると良いでしょう。

また、転職先を会社に伝える義務はありません。転職先を知られる事で、転職先での取引に支障が出たり、引き止めをする為に、転職先の会社のネガティブな評判を伝えられる可能性などもあります。会社との関係性にもよりますが、転職先を企業に必ずしも伝える必要はありません。

有給消化は出来るのか

有給消化は労働者に与えられた権利の一つなので、遠慮せずに使うべきでしょう。有給消化を拒むことは場合によっては労働基準法に違反する可能性もあり、企業としても中々強く言うことは難しいケースが多いです。

お世話になった会社に対して、有給を消化しないことが美徳として捉えられやすいですが、次の会社に向けて気持ちを切り替えたり、自分自身に向き合う時間を作る上でも有給はしっかりとしょうかするのが望ましいです。

まとめ

施工管理を1年目で辞めても良いのかについて、様々な角度から解説をしてきましたが、施工管理でも別業種に転職をしても、いずれにせよ思い通りに行かないことや困難に直面するリスクはどの職種を選んでも起こりうります。

そのため、自分自身は仕事に何を求めるのか、どのようなことは絶対に避けたいのかを優先順位をつけながらキャリアを築いていくことが大事です。

転職は心理的にも負荷がかかる一方で、思い通りの転職が出来るとそれだけで人生を豊かにすることが出来ます。

施工管理を1年目でやめても後悔の無いように、自分自身と向き合いながらキャリアに向き合うことが重要であると言えるでしょう。